こんばんは
さて、もうすぐ11月も終わりですね。年末に向かうといろいろ考えるところも多いのですが、さしあたり今週は行事が多いのでその対応をしながら実験と外来を・・・となりそうです。
短い記事ですが、すごく気になったので一つ記事を書きます。
医療輸出へ特命チーム メコン流域国狙い政府
http://www.47news.jp/CN/201311/CN2013112501001265.html
政府は、東南アジア・メコン川流域全5カ国を狙い「日本式医療」の売り込みに向けて官民合同の特命チームを月内にも設置する方針を決めた。日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)との特別首脳会議を12月に東京で開く際に、輸出拡大を目指し5カ国と医療協力を進めるとの覚書を会議の成果文書に盛り込みたい考えだ。政府筋が25日、明らかにした。
安倍政権は成長戦略の一環として、最新医療施設や保険制度といった日本式医療の「パッケージ輸出」を掲げている。
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メコン川流域ということで、ミャンマーやラオス、カンボジア、タイ、ベトナムといった国々だと思いますが、タイ以外の国はまだ医療システムなども不十分だろうとは思います。そしてそこに医療施設や医療制度を輸出と書いていますが、国民医療保険というシステムはともかく、設備などを輸出すると使い方やその他の事も含めて指導する人間が必要になると思います。
検査をするというのは「何かを疑い」それに対して「鑑別が進められる」ように「検査」をします。物だけ与えればよいというわけではないですので、いろいろと医療従事者も必要になるのではないかと思ったりします。
そんな余裕はあるのかしら?
それが本音です。
それとも健診など「医療ツーリズム」というようなところを中心に展開するのであれば、医師も含めて医療従事者がそれなりに必要になるとは思いますが、新たな輸出産業になるのかもしれません。言語の壁がなければ。
健康診断であれば問診が主体にならないと思う(日常診療・・・診断は問診が最も重要だと思います)ので、それであれば何とかなるかもしれませんが、日本国内の医療状況はみないのだろうかとも思います。
今日、僕は予測外に治療が全く効かずに増悪した患者さんと2時間ほど次の治療に関して相談しました。本来、そのくらい話をする時間は必要だと思っています。普通の予約外来では難しいので、時間外で診療をしますが、そういうのを余裕がない診療状況というのではないだろうかと思っています。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。