笠間市の西部、とある山荘の一角です。
実生のヤツデさんが、木陰を彩っております。
地面にも、何か、石のようなものが覗いております。
捨てられる運命にあった、大谷石さんたちです。
キャリアをお伺いすると、震災で破損した石塀さん。
たまたま通りかかった、青葉のトラックに便乗しました。
運命は変えられると申しますが、それは、本当かもしれません。
必要とされない運命が、必要とされる運命に。
この . . . 本文を読む
見晴らしの良い高台におります。
里川の清流を囲む、常陸太田市町屋地区。
歴史のある住宅の裏手の斜面は、鎮守の森さんにつながっています。
今朝は、現場の近況のご報告です。
大震災で崩れた石垣の再生について、ご提案させて頂きました。
全て、現場にころがっている石さんたちを生かすというものです。
石さんたちの声を聞き、性格に合わせて入念に、かつ手早く積み上げます。
土圧のストレスを軽くする . . . 本文を読む
今朝は、石垣の修復、お堅い石の仕事のお話です。
写真は、常陸太田市町屋町の歴史遺産、龍城碑と呼ばれる記念碑です。
記念碑の本体は無事でしたが、基壇の後ろの高さ2メートルの石垣が震災で崩れました。
地元産の玉石で積み上げられた石垣でした。
写真の左側のあたり無事でしたが、メインの部分は、崩れたりゆがんだり。
笠間からは、稲田の玉石を運び、元の石もすべて再利用して、修復しました。
大きくて重 . . . 本文を読む
暦の上では春ですが、被災現場では、少しづつの復興が続けられています。
石のに刻まれた牡丹の花が、陽春を待つ現場。
とある氏神様の石の灯篭の彫刻です。
大震災の横揺れで、上部が滑り落ちました。
一番下の台座はみかげ石ですが、上部は栃木県那須方面に産する、安山岩質の凝灰岩と推定されます。
みかげ石は硬く、凝灰岩は柔らかい石です。
灯篭の一番上、宝珠と呼ばれる部材の一部です。
雨水を逃がす穴 . . . 本文を読む
みかげ石水車の撤去作業を手伝いました。
ここは、笠間市石井の、旧笠間市役所庁舎の玄関前。
震災で壊れた庁舎解体に伴い、この水車の撤去も決まりました。
このユニークな作品こそ、青葉の仲間で、三度の飯より石が好きな石工・西島さんの手作りです。
稲田みかげでこしらえ、市に寄贈し、長らく、石の町笠間のマスコットでした。
この水車は、西島さんの仕事の腕試し、いわゆる習作として作ったものです。
水車 . . . 本文を読む
丸い石が見えますが、この石は、元・石灯籠の一部です。
震災で倒れ、現在は、お花の鉢の台として働いています。
余震もあり、立て直しても危ないので、お施主さんから撤去のご依頼があったものです。
安全第一、このような輸入の量産灯篭の場合は、もったいないかも知れませんが、適切な判断です。
但し、搬出処分に手間ひま掛けるのもロスですから、お庭改造の際に、利用しました。
こちらは、園路脇の腰掛けです . . . 本文を読む
震災から7ヶ月の節目の日、石の復興現場のお話です。
茨城もまだまだこれからですか、東北も冬が近づいています。
少しでも復興が進むよう、願ってやみません。
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写真は、お庭で苔むしはじめた筑波石さんです。
間近に見れば、石が苔むすまでに復興をと、促すような表情です。
震度6強の笠間も、屋根などは、まだシートと土嚢が二代目三代目で頑張っているのが現状です . . . 本文を読む
今日は、震災復興、石の再生の事例をお伝えします。
瓦礫になるか、花になるか。
歴代陶芸作家さんの情熱のしみこんだ煉瓦に、再び花が咲きますように。
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一瞬にしてすべてを変えた震災。
しかし、復興は一歩づつ。
どなたも、そのように感じながら、今日を励んでいることと思います。
画像は、笠間焼ギャラリーさんの花壇の片隅です。
陶芸家さんが実際に窯で使われて . . . 本文を読む
今日から、節目に入ります。
お盆が始まる朝、鎮守の森を歩き、頭がクリアになりました。
そして、茨城の復興に向けて、石の現場の今の様子に思いをはせました。
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今日からお盆です。
本日は片づけをして、お盆をお迎えして、仕事の再開は17日から。
お盆というものは、我々現場の人間にとりましては、仕事的にも精神的にも大きな節目です。
そこで今朝は、鎮守の森まで . . . 本文を読む
今日は、震災復興現場の話題、少し堅いお話、石工事のレポートです。
もともと庭以外の分野の仕事を承ることが多い青葉でしたが、この震災後、さらにその傾向が強まっています。
一体何が専門なのか、プロのあるべき姿など、現場で深めんとする日々が続いております。
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まず、我が家の大谷石の現状からご報告いたします。
庭の縁、震災で塀が無くなりましたので、だいぶ、見 . . . 本文を読む