ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

受け継ぐ色いろ技能と芸術

2011-11-20 06:53:58 | 里山に捧ぐ
 いよいよ日が短くなりました。
一週間が、あっという間です。
晴れて気温が下がり、その後は雨雲の週末。
日曜朝、ただ今6時、茨城・笠間は雨ですが、間もなく上がる予報です。

 さて、このほど、関東平野は常総市石下の里に伺いました。
青空のもと、前方から小菊さん、カキノキさんにケヤキさんです。
仕事の合間にほっとできる、大好き茨城がどこまでも広がっています。


翌日は地元・笠間市岩間地区へ。
今日は曇天です。
曇天の日陰を彩るマンリョウさんが、ようやく色づくのもこのごろです。
ご健勝九十余年の長老さんの離れに近く、実も紅白で、長寿めでたし。



ウメモドキさんは、既に、完全無欠の紅玉であります。



やはり、ここでも紅白そろい踏みです。
ん、何やら白の下に黒いものが・・・。
向こう側に、現場用の一輪車さんの車輪が写ってました。
その向こうには、長老さんの豊穣なる菜園が栄えております。



散り行く落ち葉を見つめて九十余年、翁はなおも笑顔の秋であります。



笑顔の小菊さんの色も、やはりこれまた、めでた色。
頭上の曇天さんも、つられて微笑みました。
ありがたや、ありがたや。



土曜日は、曇天さんが、雨天さんになりました。
昨日午後は、笠間芸術の森公園に伺いました。
念願の展覧会見学で、足取り軽い青葉であります。
黄葉鮮やかなイヌザクラさんが歓迎する駐車場から、雨中散策です。



歓迎桜のお隣に、笠間けろけろの森。
巨大な石のカエルさんですが、前を失礼いたします。



この黄金の空間を、ただ一人で堪能いたしました。



雨中の宇宙に葉は色づいて、雨中に葉あり、葉に宇宙あり。



先週も書きましたが、イヌザクラさんの落葉はまことに美しい。
晩秋の雨に、よく似合います。
展覧会は、追悼展でした。

三代目徳田八十吉さんの仕事史。
伝統の継承と創造という、長年のテーマ。
人間国宝徳田さんならではの解を、ひととき垣間見ました。

徳田さんご自身の作品解説で拝見できたのが、何より有難いと思いました。
やはり、伝わるものが違うと感じます。
徳田さんの肉声が聞こえるようです。
やはり、作り手の言葉には力があります。
言葉というものの意味を、また考えることができました。

あまりにもいろいろなことを感じ、考えるきっかけを与えていただきました。
まことに粗雑な一言で恐縮ですが、神話の心の内側を拝見するがごとく。
光、その光源の彼岸、十万億土、昔も今も、人の心というものは、どこまでも果てしないものです。

 ご参考までに、こちら、よーちゃんさんのブログに作品絵葉書がアップされています。
あいにく参加できなかった四代目さんのトークにつきましても、こちら。
ライターMさんのブログが、参考になりました。
ネットのご縁というものも、有難いですね。


イヌザクラさんの作品の創造も続きます。
この風景は、宇宙の歴史の中で、この場この時だけのかけがえのない、ただ一つの一点です。
似たようなオブジェを、しばしば目にします。
技能とは、膨大な模倣の集積がものを言う世界です。
模倣を突き抜けて、芸術。
そこには、自然さんの深遠なる計らいもあると、あらためて感じます。  

自然さんの色カタチを模倣するのでもなく、ましてや縮小するのでもなく。
自然さんの心、その彼岸とは。
青葉もまた、今日を大切に、自然さんに感謝し、現場にて探求を続けてまいります。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とう・しろ)
2011-11-20 08:28:01
昨日1か月半ぶりに笠間訪問しました
午後2時過ぎにギャラリーロード走行中、
お姿を拝見しましたが後続車もあり
車を停めてお声をかけることができません
でした
あるギャラリーに植えられたというもみじ
真っ赤に色づいてきれいでした
あいにくの雨でしたが秋真っ盛りの笠間
目の保養になりました
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いつもご来訪に感謝です (青葉)
2011-11-21 04:54:53
とう・しろさん
ありがとうございます。
雨の中で、沿道の観察をしておりました。

ご来訪頂くときには、やはり晴れがベストですね。

ただ、雨に濡れることによって、石も植物も、本来の色を取り戻します。
そういう楽しみを、このブログで少しづつお伝えできれば幸いです。

雨の中の人物も面白いですね。
私もお陰さまで、良い保養をさせて頂きました。

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