ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

遠いか近いか縁路工事中です

2014-06-17 05:56:24 | 石の仕事誌
 堅い話で恐縮ですが、石の園路のレポートです。



地道な作業が、続いております。
このあたりまで施工したところで、以前にブログで紹介させて頂きましたが(こちらの記事)。
その後も、さらに伸ばそうという話になり、遠くへ向かいました。



幅も広めにとのご要望で、このあたり、右側一列が後付けです。 
施工済みの石のラインを受け入れつつ、それもまた良しとして、特例といたしました。



材質も寸法もそれぞれに違う、ご先祖様以来の大切なご家宝です。
手加工時代の個性を見極めつつ、たんたんとつないでまいります。



そうは言っても先は長いので、瞬時に見極め、どんどん行きます。
ついでに、沓脱ぎ石さんの高さ修正も施しつつ。



ようやく、奥庭へとつながりました。
鉢植えのナンテンさんなどを地植えに、彩りに添えて一服。



ご縁の方々からの石も加わり、工事を続行できました。
園路が遠路になりまして、ご縁に感謝の縁路です。
入念に据えた石の上を歩きますと、なぜか人間さんの心は、楽しくなるものです。



心を躍らせる不思議な何かか、手加工の古い石には宿っているようです。
一個の重さは、40~200キロほどですが。
心を躍らせれば、狭いところもなんのその。



お陰様で第3コーナー、土蔵の角にさしかかりました。
モチノキさんの根っこを傷めないように、高さ調整しつつ。



第4コーナーを回ると、蔵の表ですが、勝負はこれから。
軒内を主役級で固めまして。



各種の石造物や排水環境を調整しながら、中庭の足元を整えます。



既存の飛石さんも整えながら。
お庭の基本を、思い起こします。



お庭というものは、やはり足元が大切でなのです。
足元が生き返ると、お庭の空気全体が、生き返ります。
そのためには腰をかがめつつ、お陰様に感謝の地道な仕事あるのみです。



地道な仕事に、花が咲いて。
ご先祖様に喜んで頂ければ、幸いでございます。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (しおん)
2014-06-17 23:22:41
この、表面にギザギザが少し入った、石畳の1ピースのようなものを、以前、数個、「飛石にどうぞ」といただいたのですが・・。
これが、重いのなんのって!!
我が家では、1個動かすのに半日がかりでした。^^;
1つ、数十キロは、軽く超えていたと思います。
裏側は形がガタガタなので、それに合わせて地面を「掘る」のも大変でした。
とにかく「しっかり」していて、一生モノ、という感じがしました。

あれを、こんなにたくさん・・・
気が遠くなる作業でしたしょう。
このお宅は、100年単位でこれを使い続けることができるだろうと想像しています。
素晴らしいですね!
返信する
ありがとうございます (青葉)
2014-06-18 04:58:40
しおん様 

 コメントありがとうございます。
大仕事でしたね。
石は重いですが、確かに一生以上ものです。
私たちは年中やっておりますが、体的には、きつい仕事ではないです。
むしろ、石をいじっていると、なぜか不思議と元気が倍増します。

それと、お客様を含むチーム全員が、一体となることが大事ですね。
言葉やアイコンタクト以前に、お互いの呼吸を合わせるということ。
日本の仕事に、すべてつながる原理と感じます。
これからも石に喜んで頂き、皆様の笑顔が広がれば幸いです。

 
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