![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/7f/99a3ef0f7e00148567176ba457b0668f.jpg)
今日は、硬いかたい石の話で恐縮ですが、本業のお話です。
ご覧頂いているのは、去年の6月、地元のみかげ石で積んだ石垣です。
以前には、大谷石の老朽化した土留めがありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/2a/c759c49ed4339191d318ed7315de9616.jpg)
震災の直後、帰宅途上で、こちらの現場の確認に立ち寄りました。
通学路でもありましたが、幸い地下水のある場所も無事で、道路を守ってくれていました。
見た目の印象から崩れ積みとも言われますが、揺れるほどに締まるという伝承のある工法です。
基礎もこしらえず、コンクリートも使用しない、昔ながらの仕事。
石の自重と、土の圧力を利用して、石の声を聞きながら、組み上げます。
重くて硬い石ですが、しっかりと語ってくれますから、不思議です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/8b/05cb8b68f7df24e4f209ccc0eff5225e.jpg)
自然の個性のままに、不ぞろいの石を積むことが、強さにつながります。
小さな石たちも、しっかりと全体を支えています。
どこの世界も、じつは脇役や裏方さんが大事なのです。
木組みは人の心組みと、名棟梁は言われました。
石の仕事も同じです。
現場の仲間はもちろん、石山のメンバーも、機械力をサポートする仲間も。
強い石垣には美が備わりますから、美の究極に向かって、感謝を忘れず研鑽あるのみです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/9a/a28985d3b7bf7a939b07265a74a9142c.jpg)
長い距離では管理が困難ですから、隙間から草が生えない設計です。
石たちを彩るヒメツルソバさんや緑色は、石垣の上からの流れ。
通学路のマスコットになれば幸いです。
石垣の内側は、山野草さんたちのエリアです。
昔ながらの石垣は、排水も保水もバランス良く、植物の根っこさんが喜びます。
拝見すれば、エビネランさんの実鞘と、イカリソウさんの黄葉です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/aa/08d03818f9a848099190ed1aa9c0009b.jpg)
地元の自然石というものは、風土になじみ、古びるほどに味わいが増します。
昔ながらの工法は、災害に強く、劣化するリスクも最小です。
自然さんに感謝して、石という、命が長い宝を、生かし続けて参ります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎里山生きてます・茨城笠間!
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基礎もこしらえず、コンクリートも使用しない、昔ながらの仕事。
石の自重と、土の圧力を利用して、石の声を聞きながら、組み上げます。
重くて硬い石ですが、しっかりと語ってくれますから、不思議です。
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自然の個性のままに、不ぞろいの石を積むことが、強さにつながります。
小さな石たちも、しっかりと全体を支えています。
どこの世界も、じつは脇役や裏方さんが大事なのです。
木組みは人の心組みと、名棟梁は言われました。
石の仕事も同じです。
現場の仲間はもちろん、石山のメンバーも、機械力をサポートする仲間も。
強い石垣には美が備わりますから、美の究極に向かって、感謝を忘れず研鑽あるのみです。
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長い距離では管理が困難ですから、隙間から草が生えない設計です。
石たちを彩るヒメツルソバさんや緑色は、石垣の上からの流れ。
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昔ながらの石垣は、排水も保水もバランス良く、植物の根っこさんが喜びます。
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崩れ積み、揺れるほどに締まる石積み、
昔ながらの石積みの技術は素晴らしいですね!
石の声が聞ける技術、これもすごい。
ひとつひとつの石の声を聞きながら、
無駄なく個々の石が最大の力を発揮する、
すご~~いです...のひと言です。
ご感想をお寄せ頂き、ありがとうございます。
実際、正直なところ、石さんのお声を聞かないことには始まらないという感じです。
立ちたがる石、座りたがる石、伏せたがる石というものが、それぞれあります。
これは、たぶん、やっていれば誰でもわかると思います。
それが証拠に、メンバーの間でもめることはないです。
たぶん、同じ言葉を聞いているからだと思います。
昔の人の仕事を見ても、昔の石、昔の人の声や心境を聞く思いがします。
それが、この仕事の有難いところであります。