宗教法人 鈴川キリスト教会

わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。

2024年 7月 7日礼拝メッセージ要旨

2024年07月07日 | 礼拝メッセージ
ルカ5:17−26
               
罪の赦し

鈴川キリスト教会牧師
川崎 廣

 パリサイ人と律法学者も、群衆たちと同じように、いろいろなところから来て、イエス様の教えを聞いていました。そこに「男たちが、中風をわずらっている人を、床のままで運んで来た。そして、何とかして家の中に運び込み、イエスの前に置こうとしていた。しかし、大ぜい人がいて、どうにも病人を運び込む方法が見つからないので、屋上に上って屋根の瓦をはがし、そこから彼の寝床を、ちょうど人々の真中のイエスの前に、つり降ろした。」(5:18,19)

1,中風の人の癒やし
 彼らの信仰を見て、イエス様は言いました。「友よ。あなたの罪は赦されました」(5:20)
この記事もいやしの記事ですが、前のツァラートの人のいやしと同様、単なる肉体のいやしだけにはとどまらないで、イエス様のことばが持つ力は、人間の必要の一番深いところにまで入り込んで、物事を解決する権威のあることを明らかにしています。
確かに肉体のいやしは必要です。私たちは、命にかかわる重病にかかったことを告げられたら、必死になってできるだけのことをするでしょう。費用が足りなければ、何とかして工面するに違いありません。また、私たちは社会的関係を正しく保つためにも努力します。大きくは国際間の問題から小さくは家庭内の問題に至るまで、正常な状態を維持するためには大変な努力が払われます。しかし、人間にとってはそれらのこと以上に、神との関係を正しく持つことの方がはるかに重要なのです。

2,律法学者の理屈
 イエスのことばを聞いて、居合せた律法学者やパリサイ人たちは不快に思いました。「神をけがすことを言うこの人は、いったい何者だ。神のほかに、だれが罪を赦すことができよう。」
(5:22)
 しかしイエス様は、この中風で苦しんでいる人が、中風のいやし以上にその罪の赦しを必要としていることを知っていました。福音書には、ほかにもイエスが病人のいやしの際に、ただその病気を直すだけにとどまらず、イエス様を救い主と信じる信仰告白に導いたことがたびたび記されています。この場合も、イエス様のことばには病気を直す力も、罪を赦す力も兼ね備わっていることを明らかにされました。

3,イエス様は罪を赦す権威を持っておられる
「人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたに悟らせるために」。こう言ってからその中風の人に、「あなたに命じる。起きなさい。寝床をたたんで、家に帰りなさい」と言われました。すると彼は、たちどころに人々の前で立ち上がり、寝ていた床をたたんで、神をあがめながら自分の家に帰って行きました。
私たちキリスト者は、この「地上」で、イエス様から罪の赦しのことばを与えられています。このため神をあがめ、イエス様に仕える者に変えられ、主にある兄弟姉妹たちとの交わりの中に入れられています。このように、主イエス様が罪を赦す権威のあることばを持っていることのゆえに、バプテスマのヨハネはイエス様を初めて見た時、「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」と言ったのです。(ヨハネ1:29)。またここでイエス様は、後日弟子たちを世に遣わすにあたって、彼らが罪の赦しをもたらすメッセージを携えて出て行くことを予告さしておられます。

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