宗教法人 鈴川キリスト教会

わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。

2023年3月 19日礼拝メッセージ要旨

2023年03月19日 | 礼拝メッセージ
ヘブル人への手紙2:1−18
「こんなにすばらしい救い」

鈴川キリスト教会牧師

川崎 廣

 イエス・キリストの救いについて聞いたことを、しっかりと心に留めて押し流されないようにと警告しています。

1, しっかり心に留める(1-4節)
・福音の真理に堅く立つことを訴えています。
・福音の真理には、3つの保証があります。
(1) 最初主によって語られた。―福音の真理は人間の思想や思いから出たのではなく、主ご自身の口から語られたものです。
(2) それを聞いた人たちが確かなものとして示した。― これを聞いた人たちは、実際に自分自身が福音の真理を通してすばらしい救いの恵みにあずかった。それだけではなく、それを次の世代の人々に確かな霊の遺産として伝えていった。
(3) 神のあかしー神ご自身がその確かさを証明された。真理を証明するためにいろいろな超自然的な出来事が与えられた。
御使いたちを通して語られたみことば、すなわち旧約の律法は、聞く者に服従を求めました。もし、それに違反したり不従順だったとしたら、刑罰を受けなければなりません。それに対照的に、こんなにすばらしい救い(ヨハネ3:16)は、神からのものであり、無償、完全、普遍、永遠のものなので、これをないがしろにしたら、逃れる道は絶対にないと警告しています。
2, 人間になられたキリスト(5-13節)
・ここで、再び御使いの役割と位置について、語ります。
・キリストがおいでになったことによって現れ、主の再臨の時に完成する新しい世界、神の国は御使い
にではなく、キリストに支配される。
・6節以降では、詩篇8篇から、御使いにまさるイエス・キリストの人格とわざについて語っている。
(1) 人間の罪の完全な贖いを達成するために、キリストは人間の姿をとられた。
(2) 人となられたキリストは、人間と一つになることによって人間を真にあるべき姿に変えられるお方である。
・キリストが受肉して、人間の形をとっていたしばらくの間だけ、人間と同様にみつかいよりも低いものとされた。
3, 解放の福音(14-18節)
・人間の生を根底から脅かし破壊しつつある3つことから解放される。
(1) 神の定めに従って生きられない罪からの解放
(2) 死に対する恐れからの解放
(3) 悪魔の力からの解放
人となられ、苦難の生涯を全うされ、十字架の死を遂げられたキリストこそ解放者である。
キリストの十字架は、罪、死、悪魔に対する決定的な勝利を収められた。
・キリストは私たちの恐怖を取り除き、・私たちにあわれみを示し、・変わることのない忠実さを持って私たちを導き、・私たちの苦しみを代わって負って下さり、・無力な弱い者を力付け、助けて下さる。
・この解放の福音の恵みは、私たちを変え、社会を変え、全世界のあらゆるところに浸透していく。

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2023年3月 5日礼拝メッセージ要旨

2023年03月05日 | 礼拝メッセージ
ヘブル1:4-14 
御使いよりすぐれた方

鈴川キリスト教会牧師

川崎 廣

 ヘブル人への手紙のテーマは、「イエス・キリスト」そのものです。神は、昔は、先祖たちに、預言者をとおして語られたが、終わりの時は御子を通して語られました。それは、御子は、神の栄光の輝きであり、神の本質の完全な現われであり、この方のことばによって万物が保たれています。また、イエスさまは、罪のきよめを行なわれて、今、いと高き所の大能者の右の座に着かれました。このように、キリストがどのような方なのかを、はっきりと、しっかりと知ることができるのが、この手紙です。イエス・キリストがいかにすぐれているかを、テーマとしています。つまり、この手紙を通して、私たちの信仰の対象である、イエス・キリストを知っていくことに焦点があてられています。そして4節から、イエス・キリストを御使いと比べ、御使いたちよりもはるかにすぐれた方であることを論じ、イエスさまがいかにすぐれた方かを教えています。

1.御使いよりすぐれた御名(1:4)
 ・御子は、御使いたちの名よりもすばらしい御名を受け継がれた。
 ・それだけ御使いたちよりすぐれた方となられた。


2.よみがえられた方、神の地位と権威、支配を持つ方(1:5-6)
 ・わたしがあなたがたを生んだというのは、イエスさまがよみがえってくださったこと、

 ・サムエルII 7:14から、ダビデの王座から出てくる子が、わたしの子であり、またわ
  たしは彼の父である、と言われています。神の子であることは、神の地位と権威と支
  配をすべて持っている、ということになります。
 ・御使いは、長子である御子にひれ伏すものです。


3.神の右の座に着かれている方(1:7-14)
 
 ・御使いは神の目的を実行するために、神と私たちに仕える存在です。
  ・御子は、義を愛して、不正を憎まれたので、義なる神の座におられる。
  ・御子は万物の創造主です。
 ・神は、御子について、キリストが再び戻ってこられて、悪魔と反キリストの支配を終
  わらせて、神の国を立てられる、そのときまでは、神の右の座に着いていなさい、と
  言われましたが、御使いには言われていません。
  ・御使いは、神に仕えているだけではなく、救いを得ている私たちにも仕えています。

このように、イエスさまがいかに偉大な方であるかを知ることができます。イエスさまのすばらしさを知れば知るほど、さらにイエス様に対する信頼と愛が深まります。


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