宗教法人 鈴川キリスト教会

わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。

2024年 1月 21日礼拝メッセージ要旨

2024年01月21日 | 礼拝メッセージ
ヘブル人への手紙12:18〜29
「揺り動かない御国の民」

鈴川キリスト教会牧師

川崎 廣

 このところには、古い時代と新しい時代の違いと、キリストによる新しい契約を受け入れる事の幸いと、それを拒む罪の大きさが示されています。

1. シナイの山とシオンの山(18-24)
・シナイの山で律法が与えられた時の情景(18-21)
・このシナイの山によって象徴されているのが古い時代です。
・これに対して、キリストによって開かれた新しい時代は見事な対照を示しています。
・クリスチャンに与えられている新しい契約、彼らを待ち受けている栄光とは
 どのようなものでしょうか。
(1)「あなたがたは、シオンの山、生ける神の都、天にあるエルサレム・・・に近づいている。」近づいているとは、共にある、その一員となっていることです。シオンの山は、ダビデがその王国の中心を置き、ソロモンが神殿を建てた場所ですが、ここで言われているのは、「生ける神の都、天にあるエルサレム」のことです。すべてのクリスチャンは、霊的な意味で、すでに神の都の市民です。確かにまだ、神の都の全貌は現れていませんが、すべてのクリスチャンはその市民としての特権と栄誉と恵に、すでにあずかっているのです。
(2)クリスチャンは、「無数の御使いたちの大祝会」すなわち、神に仕えている多くの御使いたちの喜びの集いに迎え入れられているのです。
(3)クリスチャンは、「天に登録された長子たちの教会」の一員です。私たちは、キリストにあってすでに世を去った人々、今この地上にいる人々、後にくる人々のすべてを含む、天の見えない教会に登録され、所属しているのです。(黙21:27)
(4)キリストを通して義と認められたクリスチャンは、「万民の審判者である神」に公に受け入れられた者であり、終わりの日にはその栄光の御国に迎え入れられます。
(5)「全うされた義人たちの霊」とは、信仰の生涯を全うしたアベル以降のすべての召された聖徒のことです。クリスチャンは、これらの名誉ある信仰の証人たちの仲間入りするのです。
(6)クリスチャンは、「新しい契約の仲介者イエス」の恵にあずかっています。シナイの山の恐怖を取り去って、神との新しい関係を人々に切り開いたのは、この新しい契約の仲介者イエス様です。私たちは臆することなく神に近づき、親しく「アバ、父」と呼ぶことができるのです。

2. 新時代に生きる者の務め(25-29)
シナイの山とシオンの山との間にはおどくほどの違いがあります。クリスチャンはシオンの山に立つ者として、古い時代とは比べ物にならないほどの大きな恵と特権が与えられています。また、同時に、大きな責任も伴っています。
(1) 天からの語りかけ。(25) これはモーセによる神の語りかけとイエスによる神の語りかけとの比較です。モーセはあくまで神が語られた時の口の役割であり、取り次ぐものでした。
・イエスは神の声そのものでした。しかもその語りかけは完全で最終的なものです。
・イエスの声を拒む者は、よりいっそう厳しい神の罰を免れることはできません。
(2) 不動の御国を受けている。(26) 「もう一度」ということばは、決して揺り動かされることのないものが残るために、すべての造られた、揺り動かされるものが取り除かれることを示しています。こうゆうわけで、私たちは揺り動かされない御国を受けているのですから、感謝しようではありませんか。」(26-28)
・終わりの日には、すべての造られたもの、揺れ動くものは根本から滅ぼされます。たった一つだけ、変わらず、滅びず、動かないものがあります。それは確固不動の神の御国という新しい秩序です。それゆえ、政治的不安、社会的抑圧、経済的変動、宗教的混迷、道徳的退廃、生活上の不平等などに満ちたこの世にあっても、決して絶望することなく確信を持って歩むことができるのです。
(3) 神に喜ばれる奉仕。(28)終わりに「奉仕」が勧められています。奉仕は忠実な祭司として感謝と慎みと恐れの心をもって、神に喜ばれるように奉仕します。

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2024年 1月 7日礼拝メッセージ要旨

2024年01月07日 | 礼拝メッセージ
ヘブル人への手紙12:12〜17
「信仰生活の実践について」

鈴川キリスト教会牧師
川崎 廣

信仰の歩みの実践に関することについて、語っています。
1, 信仰の歩みのために(12,13)
 ・「弱った手と衰えたひざを、まっすぐにしなさい。」信仰者一人一人は、身をしっかり
保って、まっすぐ前を向いて前進する。
・「まっすぐな道を作りなさい。」道作りが必要です。歩むべき道をはっきり確認する。
障害を取り除き、弱い仲間の歩みを少しでも容易にする。
 ・弱さのある者をかばい、傷ついた者の傷を癒やしてやることが必要です。

2, 平和のきずなと聖め(14)
世界の平和とともに、教会内の平和です。
・平和を追い求めることは、聖められることを追い求めることです。
・平和は人と人との正しい関係です。平和は、憎しみがなく、互いに他の人の益を図り、愛と赦しの奉仕によって相互に結ばれている状態です。平和は努力と訓練を通して生み出されるものであることを教えています。

3, 心の監督(15-17)
・ 私たちは、自分のためだけではなく、周りの人々のためにも、心を監督している必要があります。
・ 苦みが心の中にあるときに、それはその人をむしばむどころか、全体の雰囲気にも及び、多くの人が汚されることになります。気をつけなければなりません。
・重荷のあるときは、苦しみだけではなく、不品行も行ってしまうかもしれません。エサウの例が挙げられています。その場の楽しみのために、永遠の祝福を退けてしまったのです。
・信仰の歩みをしているときに、じっくりと我慢する、忍耐することが必要です。私たちの心が頑なになったときに、神様は私たちを引き戻すために、懲らしめを与えられますが、その時に悔い改めてそれを受けるのであれば、私たちは癒やしを受けて、立ち戻ることが出来ます。

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