宗教法人 鈴川キリスト教会

わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。

2023年 11月 19日礼拝メッセージ要旨

2023年11月19日 | 礼拝メッセージ
ヘブル人への手紙12:4〜11
「神の訓練」

鈴川キリスト教会牧師

川崎 廣

 信仰の歩みの実践について、罪との戦いという面から、信仰生活における血を流すほどの戦いは、神の懲らしめ、神の訓練であることを語っています。
1, 神の勧めのことば(4-6)
子どもに対するように語られた勧めのことばを思い起こす。(箴言3:11,12)
 ・「わが子よ。主の懲らしめを軽んじてはならない」信仰者は、外的な事情や状況がどう
であれ、またどんな時でも、神の摂理の御手があることを忘れないで、さまざまな苦し
い経験に出会う時には、主の訓練、主の懲らしめを思い起こす必要があります。
 ・「主に責められて弱り果ててはならない。」苦しい経験に見舞われ、意気消沈し、
主は自分たちを見捨ててしまったのではないかなどと考えないで、第一コリント10:13
のみことばを思い起こすべきです。
 ・「主はその愛する者を懲らしめ、受け入れるすべての子に、むちを加えられるからであ
る」困難や苦しい経験に遭う時に、それを愛の神のむちと考える。むちはことごとく神
の愛から出たものであり、益を考えてなされるものであるということを知る時、自己憐
憫や不平、怒り、反抗、あきらめ等は消え去り、懲らしめはむしろ私たちが神の子とし
て神に愛されていることの証拠となります。
2, 霊の父(7-9)
・「神はあなたがたを子として扱っておられるのです。」私たちは、神の子たる身分を与えられて、神の家族の一員とされています。
・「父が懲らしめることをしない子がいるでしょうか。もしあなたがたが、だれでも受ける懲らしめを受けていないとすれば、私生児であって、ほんとうの子ではないのです」
愛する我が子のためには、父親は自分を犠牲にしても、この成長と成熟を切望します。
時にはむちを振るい、懲らしめを与えることもあるでしょう。
・「私たちはすべての霊の父に服従して生きるべきではないでしょうか」この世界の背後に父なる神がおられると知れば、苦難に遭った時にも、それに耐えやすくなり、苦難を父なる神の訓練と思って耐え忍ぶことが出来るようになります。
3, 訓練の根は苦いが、その実は甘い(10,11)
(1) 「霊の父、は私たちの益のため、私たちをご自分の聖さにあずからせようとして、懲らしめる」神の懲らしめ、神の訓練は、みな「私たちの益のため」です。このようにして私たちは、神の聖さにあずかるのです。
(2) 「すべての懲らしめは、そのときは喜ばしいものではなく、かえって悲しく思われるものですが、後になると、これによって・・平安な義の実を結ばせます」平安な義とは、心の平安と道徳的な正しさのことです。
(3) 「訓練された人々」を生み出す。神の懲らしめはキリストの教会に訓練された信徒を備えてくれます。訓練の根は苦いかもしれないが、その実は甘く、多く、またすばらしいのです。

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2023年 11月 5日礼拝メッセージ要旨

2023年11月05日 | 礼拝メッセージ
ヘブル人への手紙12:1〜3
「イエスから目を離さない」

鈴川キリスト教会牧師

川崎 廣

 これまで、困難な時代、厳しい状況を生き抜く信仰について旧約時代の先人達たちが神の約束に立って、忍耐の生涯を全うした信仰の歩みを見てきました。それを、私たちも実践していく励ましを与えています。まず、信仰生活を「競争」にたとえて、4つの点を強調しています。
1, ゴールを目指して
 ・ゴールを目指して一心に走る。(ピリピ3:13,14)
 ・ゴールはキリスト、キリストの御前に出て、キリストに似たものとされること。
 ・キリストも「前に置かれた喜び」(12:2)すなわち救いの完成にしっかりと目を据え、
十字架の道を走り続け、ついに神の御座の右に着座された。
2, 捨てるべきものを捨てて
信仰のレースを邪魔する三つの障害に注意。
(1) この世とその抵抗。
キリストに反抗し、十字架につけたこの世は、その弟子であるクリスチャンを妨害しようとします。
(2) 罪とその誘惑の力。
・罪は私たちを巧みに取り込もうとします。
・私たちの肉欲と貪欲を駆り立てる方法を用いて。
・罪は深入りさえしなければ害は無いと思い込ませる方法。
(3) いろいろな重荷。
・思い煩いという重荷。それは霊的な力を消耗させる。
私たちは、スタートラインに立つ走者が上着を脱ぐように、罪や重荷のいっさいを投げ捨てて走るのです。
3, 雲のように多くの証人たち
(1) 多くの信仰の証人達に見守られている。
(2) その信仰の生涯を全うした証人達。
(3) たとえ死に終わっても、その証は私たちと共にあって私たちを励ましている。
(4) 天から私たちの競技を見守り、本当の信仰は失望に終わることはないと声援を送っていてくれる。
4, 忍耐をもって
(1) 困難を克服していく忍耐の精神です。
(2) 「それは困難な事件や場所を羽が生えた者のように飛び越えて行く空想的なものではなく、どんなときにも打ちひしがれることなく、着実に、休まず前進する決意である。障害物にもひるまず、遅延にも気落ちせず、失意にも絶望せず、内側の支障にも外側の反対にも、とどまることなく耐え抜くことである」(バークレー)

5, イエスから目を離さないで
「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。」(12:2)
(1) あわれみ深いイエス。 主は私たちをよく理解してくださっている。
(2) 勝利を収めた信仰の創始者であるイエス。救いの先達として私たちのために神に達する道を完全に備えられた。
(3) 信仰の完成者イエス。イエス様だけが私たちの信仰を完成させてくださる。
(4) 献身的なしもべであるイエス。神の御心を行うためにこの世に来られ、卑しい姿をとられ、死に至るまで従順なしもべとして仕えられた。
(5) 天の御座に着かれた偉大な大祭司であるイエス。
(6) 罪人たちの反抗を忍ばれた苦難の主イエス。

「心が元気を失い、疲れ果ててしまわないため」(12:3)に、常に苦難の主を仰ぎ見つつ、信仰の走路を完走しましょう。

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