２０２３年６月 １８日礼拝メッセージ要旨

ヘブル人への手紙６：９〜２０

「私たちの希望」

鈴川キリスト教会牧師

川崎　廣

　この箇所では、これまでの警告のことばでは無く、明るい評価と激励のことばが語られています。それだけでなく、愛情がみなぎっています。この手紙を読むひとりひとりに親しく語りかけているのです。

１， 主はあなたの行いを忘れない(9〜10節)
・神様は、どんな罪も反抗も見逃されないと同時に奉仕のわざをすべて覚えていてくださる。
・その行いの特質
(1) 愛の奉仕
(2) 熱心な奉仕
(3) 実際的な奉仕
(4) 持続的な奉仕
(5) 報われる奉仕
(6)神に栄光を帰す奉仕
このような奉仕を、主は私たちに期待しておられる。
２，忍耐の秘訣（11-15節）
・奉仕に於いて示されたのと同じ熱心さをもって希望を持ち続けるように勧める。
・そのために忍耐が必要です。
(1) 終わりの時にすばらしい遺産を相続する確信。
(2) 忍耐を通してより強く、よりきよく、よりよくなって、神にいっそう近づく者となる。
(3) それは、先人達がすでに経験されたことである。どんな場合でも大きな慰めです。
(4) キリストの再臨の希望です。（ヘブル10:36,37）

３， 希望の根拠　(16-20節)
・私たちの希望を確かなものにしてくれる。
私たちの希望の根拠
(1) 神の希望の約束は、神のことばと神の誓いによって保証された確かなものです。
(2) 永遠不変の神がなされた約束は、確かなものです。
(3) イエス・キリストはすべての人が、神の御前にでられるように、門を開き、道を備えてくださった。これ以上の希望の保証はない。

２０２３年６月 ４日礼拝メッセージ要旨

ヘブル人への手紙５：１１〜６：８

「霊的な成熟」

鈴川キリスト教会牧師

川崎　廣

　私たちは、イエス様を自分の救い主と信じてからも、霊的に成熟をめざしていくことが大切です。

１， 霊的に初歩の状態(11〜14節)
霊的に初歩の状態に甘んじて、霊的に堅い食物ではなく、乳を必要としている。
(1) 霊的に怠惰な状態。　福音の真理に対する飢え渇きと情熱を失ってしまう。

(2) みことばの学びとその適用を怠る。年数からすれば教師になっていなければならないはずなのに、まだ神のことばの初歩をもう一度、だれかに教えてもらわなければならない状態でした。

(3) 霊的に初歩の状態にとどまると信仰の具体的な諸問題に直面したときに、それをどう判断し、どう処理したら良いか分からない。

２，成熟への前進（6:1-3節）
・キリストについての初歩の教え、信仰の基本はしっかり身につけて、霊的に成熟することを目ざして進む。
・神のみことばを学ぶことによって、私たちは霊的に成長して、自ずと伝道をすることができるようになるのです。そこでヘブル書の著者は、キリストについての初歩の教えを後にして、成熟を目指して進もうではありませんか、と言っています。
　

３， 背教の問題　(4-8節)
・信仰から離れることへの警告
・主を意図的に否んで、信仰を捨ててしまう人たちのことです。
・こういう人たちは、悔い改めの余地は残されておらず、ただ滅びが定められているのです。