未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




バストだけでなく、投票率もアップするブラジャー?
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007050902780.html
7月に迫った参院選にちなみ、女性下着メーカー、トリンプ・インターナショナル・ジャパンが9日、恒例の「世相反映ブラ」の新作を発表した。

スカートをちぎって、胸元に投票する「投票率UP! ブラ」
http://www.gizmodo.jp/2007/05/up.html
下がり続ける投票率をアップさせるため、投票箱をイメージしたブラジャーと、実際の投票用紙をフリル状に縫いつけたボトムをセットにした「投票率UP! ブラ」。相変わらずのフルスロットル具合が、イカしています。

中東などにおける、我々から見れば女性蔑視とも取れるような様々な制度に関する記事を読むたび、「今時、まだそんなことを...」と感じる。

だが、日本において、女性に参政権が与えられたのは、1945年のことだ。

それほど、昔のことではない。

当時の男性には「女性が男性と同じ重さの一票にて政治に参加する」ことに対して、非常な危機感があったようだ。「果たして、誰に投票するのかを決定するのに、日本の将来を見据えての判断が、女性に出来るのだろうか?」と。

だが、現在の選挙の実情を見る限り、その選考基準は概ね、即物的な要因による場合が多いように感じられる。それは、男性であってもなんら変わるところはない。

選挙は大事である。そして、誰に投票するのかを、どう判断するべきかは、もっと大事なことであるはずだ。だが、特定の政党に偏ることなく、その重要性を選挙民に教える場が、日本にはない。

投票率という、「量」の向上ばかりでなく、「質」の向上についても、もっと真剣な対策が必要ではないのだろうか。

それにはやはり、現在の政治のあり方に対して、的確な問題意識を持ち、そしてそれを改善して、より良い社会を作って行こうという熱意が、必要不可欠ではないだろうか。


「お待たせ致しました。これより開場致します。」
「私が一番ですね?」
「ええ。」
「『最初に投票する人は、その投票所の投票箱が空かどうかを確かめられる』というのは、間違いないですよね?」
「はい。では、こちらへどうぞ。少々お待ち下さい。」
 ・・・
「では、投票箱のご確認をお願いします。」
「えっ?あのっ、これって、、、」
「はい。今回、一部の自治体で試験運用されております『投票率UP!ブラ型投票箱』です。」
「『投票箱』とは言え、『ブラ型』と謳っているからには、ちゃんと女性の胸に装着するのが筋ではないのですかっ!?」
「よろしいですか。世評に散々叩かれてまで、この投票箱の採用に踏み切ったのは、あくまでも『投票率UP!』のためです。我々は、政治に対する国民の無関心さに対して、危機感を持っているのですよ。」
「私はこのために、3日も並んだんですよ。そんな選挙民を騙すようなことをして、恥ずかしくないんですかっ!!」
「恥ずかしいに決まってるじゃありませんか。それだけ我々の危機感が強いと言うことですよ。我々は一人でも多くの方に、公職選挙法の『投票箱は男性に限る』という時代錯誤な条文に対して、問題意識を持って頂きたいのです。」

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