未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




世界が大きく歪んだ。

一体、何が起ころうとしているのか。

ふと、子供の頃に見た「東京の山賊」のワンシーンが蘇って来た。

現実世界をシャッフルしているうちに、異世界のピースが紛れ込み、何食わぬ顔でそこに留まっている。

真っ直ぐに道を歩いていたつもりが、ふと気付くとそこには、長年の常識が通用しない見知らぬ世界が佇んでいる。

その歪みに耐えきれずに生じた空間の亀裂から現れたのは、『ど根性ガエル』だ。

「今から16年前」とのフリだが、アニメを見ていたのが恐らく小学生なので、40年以上前のはずだ。

いったい、今は、いつなのか?

時間感覚に揺らぎが生じる。

高校生の頃に薬師丸ひろ子のファンだったことがあり、2人が同列に並んでいる事がまた、本来は隣り合うはずのない時間軸に、歪みが生じているかの錯覚を与える。


一体誰が、『ピョン吉』の役を満島に演らせようと、思い付くのか。

満島も満島だ。

なぜ、受けたのか?

私が「声優さんの方が女優より演技が上」と、書いたことを怒っているのか?

読んでいるはずはないのだが、ここでもまた、あるはずのない事が起きているかのような錯覚を呼ぶ。

どうしよう、これ。

満島がアニメ声で演じるはずがない。

となると、満島の声には特徴があるので、なんとなく、どんな感じになるのか想像出来てしまう。

いっそ、『梅さん』役であれば、まだ見たかも知れない。

『梅さん』と言うより、『バカボンパパ』のコスプレをした満島の姿が脳裏を、いや、最前列のど真ん中に陣取った。

『吉幾三』のモノマネで、「西からぁー、昇ったぁー、お日様ぁがぁー♪」と歌い、少し苦笑気味ながらも『これでイイのだ!』と、言い切る。

・・・いや、やはり、見ないな。

とにかく、満島が絡んでいなければ、絶対に見ない。

残り少ない人生の、さらに自由に使えることを許されたわずかな時間を、なぜ、『実写版ど根性ガエル』など見るために、費やさなければならないのか。

どーしてくれるんだ。一体。

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