未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




コロナ禍での政府対応。

「規制するばかりではなく、財政的な支援が必須」

との意見が、与党、野党、街角でのインタビューにて、声高に叫ばれている。

だかその様な政策が成り立つためには、政府にそれなりの予算があることが必要だ。

「そんなもの、国債を発行すれば、いくらでも手に入るだろ。」と、考えがちだが、既に日本の財政状態は危機的な状況に陥っている。

金額があまり大きいとピンとこないので、桁をいくつか落とすと、先日発表された「21年度予算案」は、以下の様な内容になる。

年収 574万+ボーナス 56万 の家庭が、来年は 1,066万円で生活することを計画している。

1,066万のうち、238万は借金の返済だ。

足りない 436万円はさらに借金をすることが織り込み済みだ。

しかもそれとは別に、コロナ対応として、190万かかることが解っている。それをどうするかは、考えていないので、1,066万には含まれていない。

まとめると、年収 630万の家庭が、さらに 626万の借金をして、238万を借金の返済にあて、残りの 1,012万で生活することを計画している。

232万はあくまでも期限が来て、どうしても払わないとならない分である。

今年はコロナで色々あったので、既に 1,750万使っている。足りない分はもちろん、借金している。

そんな生活の結果、来年度の終わりには、借金の総額は 1億2千万になる予定である。

もう一度まとめると、年収と同じ金額の借金をして暮らすことを計画している。その結果、借金の総額は年収の20年分になる。

しばらくは収入が減ることが解っているし、家族に老人がいるので、医療費などの支出が大きく増えることが明らかであるにもかかわらず。だ。

国のやっていることだから大丈夫。

本当にそうなのか。

「福島第一原発の汚染水」の問題で、いつか限界を迎えることは、当初からはっきりしていたにも関わらず、10年間何もしてこなかった国で、そんなことが期待出来るのか。

そんな何の考えもなく生活している人が、借金が1億2千万あるにもかかわらず、年収1千万の生活をしたいので、600万円貸して欲しい。

と、頼まれたら、どうするか。

日本人は多額の借金までして、分不相応な優雅な生活をしている。

そう、思う人は、全世界の人口の何%ぐらいであろうか。

そろそろ、分相応の生活に戻らないといけいなのではないか。

いつから、それを始める気なのか。

恐らく誰も、それを始める者はいない。

その日は、突然やって来る。

それが来年でもおかしくはない。

東京オリンピックが開催出来ると信じているものは、既にいない。

だが、来年にはコロナ禍は収まっているはず。と、大抵の人は妄信している。

だとしても新たな「新型」が登場するのが、5年後なのか、10年後なのか。

日本の財政が破綻すれば、週5万円しか引き出せない日々がずっと続く
https://president.jp/articles/-/41684?page=1

を読んで、そんな考えがよぎった。

令和3年度一般会計歳入歳出概算(令和2年12月21日閣議決定)
https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2021/seifuan2021/03.pdf

■収入
給与(租税及印紙収入): 574万
ボーナス(その他収入): 56万
借金    (公債費): 436万
------------------------------
合計        : 1,066万

■支出
社会保障関係費   : 358万
文教及び科学振興  : 54万
恩給関係費     : 1万
防衛関係費     : 53万
公共事業関係費   : 61万
経済協力費     : 5万
中小企業対策費   : 2万
エネルギー対策費  : 9万
食料安定供給関係費 : 12万
その他の事項経費  : 57万
新型コロナウィルス
感染症対策予備費  : 50万
予備費       : 5万
------------------------------
一般歳出合計    : 669万

国債費(借金返済)  : 238万
地方交付税交付金等 : 159万
------------------------------
支出(歳出)合計   : 1,066万

■別枠
コロナ対応の経済対策費:190万

■今年使った金額  : 1,750万

■21年度末借金残高 :12,000万(1億2千万)



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