新型コロナウィルス対策として発令された「緊急事態宣言」
それを受けて発令された「外出自粛要請」
だが、まだまだ、呑気な人が多すぎる。
その大きな要因には、国民に現在の危機的な状態が、正しく伝わっていないことが挙げられる。
「何のために外出自粛が要請されているのか。」
「なぜ、外出自粛が必要なのか」
その2点が、全く伝わっていない。
最大の要因はそれを伝えたのが「安倍首相」であり、「小池都知事」であることだ。
今まで数々の疑惑の追及に対して、国会の場や記者会見などで、平然と嘘を並べ立てて来た「安倍首相」
本人は上手く躱せているつもりかもしれないが、それが嘘であることを国民は皆、真実として実感している。
そんな者が何か言っても、「どーせまた、テキトーな事言ってるんだろう。」としか思わない。
嘘つきが(それも誰からも嘘と解るような嘘を、しかも国家の一大事ではなく個人的な些末なことにもかかわずだ)頭を務める集団に未来はない。
「小池都知事」は、あの能面の様な、ファンデーションを1cmくらい塗り固めたかのような、そして長年の真意を探られないための対策として養われた、死んだ魚のような目つきで、無表情を通り越した不気味な表情で語られても、心には全く響かない。
さきほど放送されたNHK特集「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防 〜感染拡大阻止最前線からの報告〜」
素晴らしい番組であった。
「クラスター対策班」の活動(『活躍』ではない)を追って、彼らが何を心配し、何を防ぐために、どのようにして「外出自粛要請」に至ったのか。
新型コロナを封じ込めるには、何をしなければならないのか、どうしてその結論に至ったのか。
それがはっきりと解る。
当然であるが、「安倍首相」や「小池都知事」が全てを判断して、「そろそろ、自粛した方がいいんじゃね?」と、決めたわけではないのが、ちゃんと伝わる。
いやいや、漠然と、そう(政治家がテキトーに決めたこと)思っている者が、少なからず居る。
なのでニュースで流れる街角インタービューでの呑気なやりとりが放送されることになり、呑気さに拍車がかかっている。
残念ながら、NHKが新たに始めたサービスのおかげで、登録していないと見逃し配信を見れないようだ。
何してるんだ、NHK!!
こんな時こと、重要な番組は無料で無期限で見れるようにしておかないといけない。
もう一点、「何のためにしているのか?」が伝わっていない。
昨日、NHKのニュースで「イタリア 医師100人超が死亡 新型コロナウイルス」とのニュースが流れた。
衝撃的なニュースだ。
もはや、医師は「命がけ」ではなく「命と引き換え」に患者に向き合っている。
「医療崩壊を防ぐため」との一言では、ほとんど何も、その重要さも悲惨さも伝わらない。
テレビでそのニュースを見たのも一度だけだ。
日本と国土面積も人口もほとんど変わらないイタリア。
そのイタリアで起こっていることは、日本でも簡単に起こり得る。
ちょっとした油断、「緊急事態宣言」下で「自粛要請」が出ているにもかかわらず、呑気な生活をしていれば、あっと言う間に日本も同じ状況になることを、そして、その悲惨な状態が、一体どんな状態であるのかを、もっとニュースで流して、リアルな危機意識を国民に与えなければならない。
そうでなければ、大規模な経済危機という犠牲を払ってまで実施した対策が、「ちゃんと対策は実施した。国民の皆さんの理解を十分に得ることが出来なかったため、十分な結果を残すことが出来なかった。」と、後の世で「安倍首相」が言い訳するための口実を与えるためだけに終わってしまう。
「クラスター対策班」
彼らも、どんどん状況が悪化し、しなければならない事が爆発的に増えているにもかかわらず、人数が増えていない。崩壊も間近であることを訴えている。
映画の様に、緊急事態に召集されたスペシャリストのチームの英雄的な『活躍』によって、地球を襲う危機が、あっと言う間に解決されるようなことは、ない。
彼らの判断が、政治家の軟弱な対応で弱められ、マスメディアの弱腰な報道で、全く効果を発揮出来ない。
少なくとも我々は、今求められているのが「安倍首相」や「小池都知事」の個人的な、政治的な処世術からなるものではなく、「クラスター対策班」という専門家が、どうしたら感染を食い止めることが出来るのかと、それこそ何日も家にも帰らずに検討している結果であることを、忘れてはならない。
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