おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

クサノオウ(瘡王) <渡良瀬遊水地の草花4>

2011年05月21日 04時30分49秒 | 植物

写真1 黄色花弁4枚、茎に白い毛、葉は羽状に裂けるクサノオウ


写真2 日当たりの良い林縁小崖に群生するクサノオウ


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 本種・クサノオウは、茎丈30~80cmの多年草
 各地の陽当たりの良い道端、空地、荒地などに群生
 渡良瀬遊水地では林縁や荒地などに群生

 葉は互生して羽状に裂ける
 茎は中空で、折ると白汁が出て、すぐ橙黄色(オレンジ色)に変化する
 この茎葉から出る橙黄色汁液は毒性が非常に強く、酩酊状態、嘔吐、昏睡、呼吸麻痺を引き起こす
 皮膚に触れると炎症を起し、皮膚の弱い人は本種に触れるとかぶれる可能性がある
 いずれにしても要注意

 夏から秋に全草を刈り取り、天日乾燥させて生薬(白屈菜)とする
 イボ取り、水虫、インキンタムシなど皮膚疾患、外傷の手当てなどに使用される
 学名:Chelidonium majus var.asiaticum ケシ科 花期:5月・6月

 引用・参考文献等:①「e-yakusou.com 薬用植物一覧表」 ②『渡良瀬遊水地の植物図鑑』18頁、(財)渡良瀬遊水地アクリメーション振興財団
   ③Website『フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」日本語版』クサノオウ(最終更新 2010年11月12日 (金) 17:17)
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年05月04日 撮影地:栃木市・渡良瀬遊水地
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ナガサキアゲハ  日本 では 最大級 の 蝶 < 住宅街 の 蝶 1 >

2011年05月20日 00時25分47秒 | 昆虫

写真1 吸蜜中のナガサキアゲハ

写真2 楠の枝にとまるナガサキアゲハ


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 本種・ナガサキアゲハは前翅長6~8cm、日本では最大級の蝶。尾状突起のない個体が多く、前翅のつけ根の赤斑点が特徴で、雌雄に共通。写真の個体は同一で、後翅に赤の環状紋があるゆえ雌のようではある。しかし、後翅の表が見える写真がないので、雌雄の別を同定できない。
 そもそも、本種・ナガサキアゲハは南方系の蝶で、江戸時代は九州以南に分布していたが、生息域は北上中。いわば、地球温暖化指標蝶。2009年8月、栃木県で幼虫が発見され成長したと報道された(下野新聞Shimotsuke Original Online News 8月21日17:25)。
和名はシーボルトが長崎で最初に採集したことに由来。
 学名:Papilio memnon アゲハチョウ科
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年5月8日 撮影地:埼玉県久喜市・弦代公園
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トネハナヤスリ < 渡良瀬遊水地 の 草花 3 >

2011年05月19日 00時00分00秒 | 植物

写真1 ヨシの根元近くに出たトネハナヤスリの栄養葉、茹で昆布のような形状と緑色。胞子葉は未生長。


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 本種は氾濫原に群生し、4月から6月くらいまで葉を出す小型シダ。根茎はほふく(匍匐)し、8~25cmの高さの葉をまばらに出す。栄養葉は長さ2.5~11cmで広披針形から卵状三角形。胞子葉は長さ6~15cm。固有種。
 栃木県(渡良瀬遊水地)、千葉県、大阪府に生育が確認されている
 和名の、トネは利根川に由来し、ハナは胞子葉を花に譬え、ヤスリは胞子葉を棒鑢 (ぼうやすり)に譬えた。
 本種は、環境省レッドデータブックでは近い将来における絶滅の危険性が高い種(絶滅危惧IB類(EN))にランクされる。
 ヨシが生長すると地上部(栄養葉・胞子葉)は枯れて翌年に芽吹く。
 ハナヤスリ科 学名:Ophioglossum namegatae
 引用・参考文献等:環境省・生物多様性情報システム(J-IBIS);絶滅危惧種情報
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年5月4日 撮影地:栃木市・渡良瀬遊水地
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カラス   ヘビを脅す

2011年05月18日 00時00分00秒 | 動物

写真1 カラスとヘビが睨めっこ、対峙。腰がひけてるカラス


写真2 カラス、意を決してエイッ!!、ヘビを踏みつける。しかし、ヘビもさるもの、身をかわす


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 カラス1羽が、ギャーギャー、ギャーギャー、田んぼで騒いでいる
 なにごとか

 ファインダーから覗くと、ヘビ
 この時季の田んぼは、オタマジャクシ、蛙などが多く、ヘビやカラスの餌場
 カラスはヘビを脅し、追い出そうとしている
 ヘビを3回ほど踏みつけようとして飛び去る

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年05月15日 撮影地:埼玉県久喜市
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渡良瀬遊水地 の 植物観察会 に 参加

2011年05月17日 00時00分00秒 | 諸活動

写真1 ヨシとオギの説明。ヨシは成長すると、水中でも生息できるように茎が中空になり、空気を送る。

写真2 未就学児も参加。しかし、2時間近くになると、むずかる。


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 連休真っただ中、2011年5月4日9:50から、水環境条例制定ネットワーク(水ガキ学習会)主催の渡良瀬遊水地の植物観察会に筆者は参加した。家族連れの未就学児から人生ベテランまで約30人が集い、歩き、観察し学習した。
作新短期大学の青木教授(わたらせ未来基金代表理事)に、2時間余、案内・説明していただく。
 観察した植物はおおよそ次のとおり。
 絶滅危惧種(ランクは不問):トネハナヤスリ、ノウルシ、ハナムグラ、ヌマアゼスゲ、エキサイゼリ、ノカラマツ、ノダイオウ、チョウジソウ
 普通種(非絶滅危惧種):ヒメヨモギ、アマドコロ、カサスゲ、セイダカアワダチソウ、ノジシャ、クサノオ、ハルジオン(ビンボウグサ・クビチョンパ)、カントウタンポポ、セイヨウタンポポ、前両種の中間タンポポ、オヘビイチゴ、ムラサキサキゴケ、ヨシ、オギ、アリアケスミレ
 渡良瀬遊水地には59種の絶滅危惧(ランクは不問)植物があり、年々増えているとのこと。
 お互いに自然環境を守り、植物等の持ち帰りは止めましょう!!
 謝辞:水ガキ学習会、青木教授はじめ関係者の皆様にあらためて御礼申し上げます。また、集合場所からフィールドまで便乗させていただいた水ガキ学習会の北村御夫妻に重ねて御礼申し上げます。
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年5月4日 撮影地:栃木市・渡良瀬遊水地
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