写真1 芽吹いたヨシの中に椀状に茂るノウルシ。
写真2 葉5枚が輪生する茎頂から花柄5本が出ている。茎頂より下部の葉は狭長楕円形や披針形で互生。
写真3 花を終え、5本の花柄の先にそれぞれ苞葉と実がついている。
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ノウルシ(野漆)は湿地に生える多年草。環境省レッドデータブックでは準絶滅危惧種にランクされる。
葉は、葉柄がなく、互生し、狭長楕円形や披針形で長さ5~6㎝、幅6~7mm。茎頂に葉5枚が輪生し、そこから花柄を出し、苞葉と杯状花序をつける。花序の下につく苞葉は黄色の倒卵形で、花弁のように見える。
茎はよく分かれ、茎葉全体は椀状となる。
和名は、漆のように、茎を切ると白乳液が出て皮膚がかぶれることに由来。
学名:Euphorbia adenochlora トウダイグサ科 花期:4~5月
引用・参考文献等:『山渓カラー名鑑 日本の野草』363頁、株式会社 山と渓谷社、1983
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:写真1;2011年5月4日、写真2・写真3;同月11日(雨天) 撮影地:栃木市・渡良瀬遊水地