
写真1 吸蜜中のナガサキアゲハ

写真2 楠の枝にとまるナガサキアゲハ

本種・ナガサキアゲハは前翅長6~8cm、日本では最大級の蝶。尾状突起のない個体が多く、前翅のつけ根の赤斑点が特徴で、雌雄に共通。写真の個体は同一で、後翅に赤の環状紋があるゆえ雌のようではある。しかし、後翅の表が見える写真がないので、雌雄の別を同定できない。
そもそも、本種・ナガサキアゲハは南方系の蝶で、江戸時代は九州以南に分布していたが、生息域は北上中。いわば、地球温暖化指標蝶。2009年8月、栃木県で幼虫が発見され成長したと報道された(下野新聞Shimotsuke Original Online News 8月21日17:25)。
和名はシーボルトが長崎で最初に採集したことに由来。
学名:Papilio memnon アゲハチョウ科
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年5月8日 撮影地:埼玉県久喜市・弦代公園