
写真1 白に黄と青紫の斑紋が美しいシャガの花

写真2 小奥~古畑の生活道路端に群生するシャガ

日本植物学の大先達、牧野富太郎博士の生誕地、高知県佐川町。
町の山ふところの集落、小奥。小奥の木漏れ日射す道、シャガの花(写真1・2)。
シャガは、小奥の人々の喜び、希望を送り、迎え、何でも知っている。
シャガは、中国原産の帰化植物、野生化して山地の湿った林下、斜面などに群生する常緑多年草(写真2)。根茎は長い走出枝を出して増える。葉は、剣形で30~60㎝、やや肉質で光沢がある。葉の間から30~70㎝の花茎を出し、上部で枝分かれし、径5~6㎝の白紫色の美しい花が多数咲く(写真1)。花期は4~5月。
和名はヒオウギ(檜扇:檜の細長い薄板を重ねた扇)の漢名の射干(シャカン)に由来。
学名:Iris japonica アヤメ科
引用・参考文献等:①『山渓カラー名鑑 日本の野草』594頁、株式会社 山と渓谷社、1983、②大工園認著『野の花めぐり 春編』128頁、株式会社 南方新社、2003
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2008年4月18日 撮影地:高知県佐川町古畑耕小奥