
写真1 淡い青紫の花弁・花冠が静澄感を醸すチョウジソウ。

写真2 花弁の下部は筒状の花冠。これから、多数の花をつける。

写真3 林縁に4本のチョウジソウ、静澄な趣を醸す。

写真4 葉は先の尖る披針形で互生する。

チョウジソウは北海道・本州・九州などに分布する多年草。水辺、少々湿った草地や林縁に自生し、60cm内外の草丈になる(写真3)。
5月、6月に、茎頂に青紫色の多くの花をつける(写真1・写真2)。花弁の下部は筒状の花冠(写真2)。葉は披針形で互生する(写真4)。
草全体から出る白乳液は有毒。
環境省レッドデータブックでは準絶滅危惧(NT)にランクされている。すなわち、現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種。
学名:Amsonia elliptica キョウチクトウ科 花期:5月・6月
引用・参考文献等:『山渓カラー名鑑 日本の野草』253頁、株式会社 山と渓谷社、1983
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年5月11日(雨天) 撮影地:栃木市・渡良瀬遊水地