おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

新種 ワタラセツリフネソウ < 渡良瀬遊水地 の 草花 9 >

2011年11月25日 00時00分00秒 | 植物
 
写真1 新種ワタラセツリフネソウの花。下部の舌のような2枚の大花弁(一部が重なっている)、各大花弁の基部、橙色部の横に先端が黒っぽく萎縮し伸びてない小花弁各1枚(この形状が新種を示す)、上部の毛糸帽子のような花弁1枚、計5枚の花弁。

写真2 花の萼は3枚。花の後ろに伸びて曲がる萼(距)、吊り下げる花柄と花の合着部に突き出た2枚の萼。この2枚の萼は左の蕾を見ると、左右に突き出ている。


写真3 雨上がりの日、紅紫の花が緑色から茶色へ変わり始めた渡良瀬遊水地(第1調整池)に映えている。


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 ワタラセツリフネソウは、2005年9月、日本植物学界で新種として発表された。
 新種根拠の一つは小花弁の伸長程度にある。本種の小花弁は、ツルフネソウ、ハガクレツリフネ、キツリフネと違い、黒っぽく萎縮し伸びてない(写真1)。
 学名:未定 ツリフネソウ科
 引用・参考文献等:*MO’s Home Page 渡良瀬遊水地の植物 *『渡良瀬遊水地の植物図鑑』(財)渡良瀬遊水地アクリメーション振興財団 *岡山理科大学植物生態研究室(波田研)HP・植物雑学事典;ツリフネソウ *『山渓カラー名鑑 日本の野草』360-361頁 株式会社 山と渓谷社 1983 *当ブログ2011年6月28日;ついに出会ったキツリフネ <野の草花21> *当ブログ2011年11月24日;野に紅紫の釣り船 ツリフネソウ <野の草花44>
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2009年9月19日 撮影地:栃木県栃木市渡良瀬遊水地
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野 に 紅紫 の 釣り船  ツリフネソウ < 野 の 草花 44 >

2011年11月24日 01時51分08秒 | 植物

写真1 ツリフネソウの花。帆かけ船が吊り下げられたように見えますか? 花の後ろに伸びて曲がるのは萼(距)


写真2 ツリフネソウの花。下部の舌のような2枚の大花弁、各大花弁の基部、橙色部の横に開きぎみの小花弁各1枚、上部の八の字のような花弁1枚、計5枚の花弁。さらに、八の字状花弁の向こうに八の字状に反り返ってるのは2枚の萼


写真3 羽黒山神社の杉木立の下、半日陰の湿った所に群生するツリフネソウ 


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 夏の終わりから秋、農村を歩くと写真のようなツリフネソウの紅紫の花が目に入る。
 本種は半日陰の湿った所に生える高さ50~80cmの1年草。
 和名は、花柄につく花のつき方と花形を、吊り下げた帆かけ舟に見立てた。
 本種の仲間(同科)には、花が葉の裏に隠れるように垂れるハガクレツリフネ、花が黄色のキツリフネ、小花弁の先があまり伸びず萎縮していることの多いワタラセツリフネソウがある。
 学名:Impatiens textori ツリフネソウ科
 引用・参考文献等:*岡山理科大学植物生態研究室(波田研)HP・植物雑学事典;ツリフネソウ *当ブログ2011年6月28日;ついに出会ったキツリフネ <野の草花21> *『山渓カラー名鑑 日本の野草』360-361頁 株式会社 山と渓谷社 1983 *MO’s Home Page 渡良瀬遊水地の植物 *『渡良瀬遊水地の植物図鑑』(財)渡良瀬遊水地アクリメーション振興財団
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2008年10月5日 撮影地:栃木県宇都宮市宮山田町
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考えさせられる  おばあちゃんと農業青年のキャベツに

2011年11月23日 10時27分25秒 | 農業

写真1 おばあちゃんのキャベツ 農薬をふらず、ヨトウムシが食べて穴があく


写真2 農業青年のキャベツ 許可・登録農薬でヨトウムシをさけ、穴はあかず


写真3 自家用のキャベツ、レタス、チンゲンサイなどを世話するおばあちゃん


写真4 農業青年のキャベツ畑 奥の畑で彼とご両親がキャベツ収穫中


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 大豆ボッチ(弊ブログ2011年11月22日)近くの畑
 自家用キャベツなどを手入れするおばあちゃん(1929年生まれ・写真3)
 市場出荷用キャベツ収穫中の農業青年(30歳代)とご両親(写真4)

 2人のキャベツの姿は農薬をふったか否かで大違い
 おばあちゃんは、“もーだめ、夕方、薬をふる”と話す

 この台地・丘陵の崖は、弊ブログ2011年11月21日に紹介した崖
 そこから滲み出る水について評価は異なる
 弊ブログに紹介する大根洗いの高齢者は、台地の畑で農薬をふっているので、この水は飲めないと話す
 他方、同日に同水で葉物野菜を洗っていた高齢者は、この水は飲めると話す
 あなたの考え、評価は如何に?

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年11月20日 撮影地:千葉県君津市
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大豆ボッチ  大豆を積み重ねて自然乾燥

2011年11月22日 03時02分51秒 | 農業

写真1 大豆ボッチは、秋、紅葉と一体


写真2 まるで砂漠に残る仏塔あるいは要塞のよう


写真3 大豆ボッチの高さは2mを超える


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 千葉県君津市上湯江の上野台と三船台
 高さ2mを超える大豆ボッチが並ぶ(写真1~写真3)
 小糸在来などの大豆が自然乾燥され旨みを増す
 大豆ボッチは落花生ボッチ(弊ブログ2011年11月01日)にくらべて一回り高く、太い
 12月に入ると脱莢が始まる

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年11日20日、撮影地:千葉県君津市上野台
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丘陵崖に滲み出る水 <農村の水29>

2011年11月21日 05時11分20秒 | 農村の水

写真1 丘陵・上野台の崖に滲み出る水を溜めて使う洗い場


写真2 刈田の向こうに、写真1の水が滲み出る丘陵・上野台を望む


写真3 滲み水で大根を洗う


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 農山村の住民が利用する水の一つに崖から滲み出る水がある
 その例が写真1と写真3
 滲み水には降雨を保水する森や田畑が必要

 ここは千葉県君津市
 高度経済成長期、新日鉄立地と絡み工場や宅地などに転用された水田や丘陵が目立つ
 とは言え、小糸川左岸の旧貞元村には写真2のように緑豊かなな丘陵と水田が残る

 当村の丘陵、三船台や上野台の畑には大豆・小糸在来が栽培される(弊ブログ2011年11月20日
 この畑や周りの森に降り滲み込んだ雨水が時を経て崖から表出し、住民に利用される(写真3)
 写真1の神社は貴重な滲み水を祀るのであろう

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年11月20日 撮影地:千葉県君津市貞元
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