同じ場所に マンリョウとセンリョウが植わっています。 マンリョウは 先だっても投稿しました。
マンリョウの実は 葉の下につきます (センリョウの実は 葉の上につきます)。
マンリョウは 花が下向きに咲くので、果実も下向きにつきます。
マンリョウの実の先端には 糸くずのようなものがついていることがよくあります。 花の時代の槍のように飛び出た花柱の名残と思われます(下記参照)。
「マンリョウ(ヤブコウジ科|サクラソウ科)の花は下向きに咲き、送粉昆虫は突き出した柱頭に触れる。花柱を取り巻く黄色の雄しべが揺り動かされると花粉が降り注ぐ。」 (
植物形態学「典型的な雌雄離熟」)
つぎは、 一緒に植わってる センリョウ です。
果実は 葉の上に、上向きに つきます。
果実の先端には 柱頭の名残の黒い点がありますが、 マンリョウのような 糸くず状に長いものではありません。
マンリョウは (ヤブコウジ科|サクラソウ科) の木でしたが、 センリョウはセンリョウ科の常緑低木で、ヒトリシズカやフタリシズカなどと同じ仲間です。
センリョウと マンリョウが一緒に植わってると、まず センリョウのほうから 鳥が食べてなくなると言います。 どうもセンリョウのほうが 葉の上にあるから食べやすく、味も センリョウのほうが美味しいらしい、 です。 (「
センリョウ・マンリョウ 味比べ」による )