アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

カラスウリ - 安城市OZ

2020-01-17 17:57:42 | みんなの花図鑑

カラスウリは 「烏瓜」とも書くけれども、「唐朱瓜」と書くほうが圧倒的に多い。




「中国から伝わった朱墨の原料である辰砂(しんしゃ)、その鮮やかな緋色になぞらえてこの名がついた。 」
こういう記事がネットにはあふれている。




真っ赤な辰砂(しんしゃ)は 一方で水銀の重要な鉱石鉱物で、 古代、 水銀を生産するために 辰砂を求めて唐の時代、買い付けがあったほどです。




「日本には古くから水銀鉱山が多く、歴史のある鉱山は和歌山、奈良および四国などの中央構造線沿いに多い。」(ようこそ、結晶美術館へ‎ > ‎色彩の博物誌‎ > ‎無機顔料‎ > ‎辰砂(cinnabar)と朱 (vermilion) )
奈良の大仏の金メッキにも 辰砂が利用されました。 私論ですが、 古代大和政権は奈良県桜井市の市場で、宇陀の水銀鉱山で採った辰砂を 中国に売って、政権運営資金としていたようです。




水銀はかつて 不老長寿の薬と考えられていたというから・・・、 ○○ほど恐ろしいものはない、というお話でした。