アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

カンツバキ vs サザンカ

2020-01-24 17:44:33 | みんなの花図鑑
カンツバキ

直前に取り上げた カンボケ(寒木瓜) は 冬に咲くボケということで、品種的には ボケ と変わらないということでした。




カンツバキは ツバキ(椿) と サザンカ(山茶花) の交雑種ということで、 ツバキとは 別種になります。
それに、 たいていのツバキは冬に咲くのですから、わざわざ「冬咲きツバキ」なんて区別できないですものね (´・ω・)




カンツバキと サザンカは、葉っぱも花も開花時期も ほぼ同じで、なかなか見分けがつきません。




ただし、カンツバキは 枝が横方向に伸びるので、 背丈が高くなりません。
あと、花びらの数は サザンカより多く、14枚以上あるらしいです。



サザンカ

サザンカのほうは 背丈が高くなります。
花びらの数は カンツバキより少なく、5~10枚。 
   



サザンカの学名は Camellia sasanqua 。
サザンカは日本の固有種、つまり日本にだけ野生するツバキ科の常緑樹。




サザンカとヤブツバキはよく似ています。葉もよく似ていますが、サザンカは葉の表裏の主脈と葉柄、および若い枝に短い毛が生えていますが、ヤブツバキにはありません。(Garden Story 「知りたい! サザンカ(山茶花)の種類や品種、それぞれの特徴と見分け方」より)




ヤブツバキの花は、花弁の基部が多数の雄しべとともに合着しているため、花が終わると、花ごと枝からポトリと落ちるます。一方、サザンカは花弁と雄しべが基部の一部だけで合着しているため、花後には花弁も雄しべもバラバラに落ちます。(同上)


ボケ2 - 安城市HG

2020-01-24 10:41:22 | みんなの花図鑑

さるお屋敷の、毎年今頃になると いろいろな色の花を楽しませてくれるボケの花。 成人式の 振袖のようです。




3月から4月に咲く木瓜(ボケ)に対して、11月から12月ころから咲くものを寒木瓜(カンボケ)と呼んでいるそうですが、 品種的には 同じものだそうです。




学名 : Chaenomeles speciosa




属名の Chaenomeles は、 ギリシャ語の chaino(開ける)+melon(リンゴ) より。 裂けたリンゴの意で,熟した果実に裂け目が出来るため。
種小名の speciosa は、 speciosus(美しい,華やかな)より。




ボケ ‐ 於大公園(東浦町)

2020-01-24 10:26:17 | みんなの花図鑑

於大公園のボケ。ほんとは 「カンボケ(寒木瓜)」と題したかったんだけど、 樹名板には 「ボケ」 としか書いてないので、いちおうそれに倣って。




たしかに、冬に咲くボケだから 「カンボケ(寒木瓜)」で、 品種としては 同じなんだけどね。





再度
「寒木瓜(カンボケ)は、品種的には木瓜(ボケ)と変わらない。
3月から4月に咲く木瓜(ボケ)に対して、11月から12月ころから咲くものを寒木瓜(カンボケ)と呼んでいる。」




カンアヤメ(寒菖蒲)(=寒咲きアヤメ) というのもあり、 こちらは アヤメとは別種。 だから、咲く時期が違うだけで 同じ品種なら、単に「ボケ」でよかったのかな。




バラ科ボケ属の落葉低木で、学名は Chaenomeles speciosa。
英名は Japanese quince。
学名について、次回投稿で調べてみます。