アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アオツヅラフジ - 愛知県緑化センター

2020-01-07 12:44:12 | みんなの花図鑑

アオツヅラフジは ツヅラフジ科アオツヅラフジ属のつる性植物。
ツズラ でなく、 ツヅラ です。




「ツヅラとあるように、古来よりオオツヅラフジのつるを使ってカゴ(籠)や ツヅラ(葛籠)が編まれた。
ツヅラと「フジ(藤)」とは元々は同じ「つる(蔓)」製の植物を指す語である。」 (http://www.fukudaryu.co.jp/sozai2/bouiHP.pdf)




アオツヅラフジという名は「昔の草木学者の記述ミスから一般に広がった名前のようで、本当は「カミエビ」という名前があります。
カミエビのカミは「神」、エビはブドウ科の「エビヅル(エビカズラ)」から来ています。
エビヅルは薬効あらたかな植物であったことから「神のエビヅル」と言われていましたが、このエビヅルの実がアオツヅラフジの実と似ていることから「神のエビヅル」が転じて「カミエビ」と呼ばれていました。」
(キミのミニ盆栽びより > 基礎知識 > 盆栽樹種の分類 > 実物類の仲間 >青葛藤(アオツヅラフジ)の魅力)

エビズル でなく、 エビヅル です。
カヅラ でなく、 カズラ です。
「上代つる草を髪に結んだり,巻きつけたりして頭の飾りとし,これを鬘(かずら)といった。そのためつる草を〈かずら〉と称するようになったという。鬘は〈髪つら〉の略,〈髪つら〉の〈つら〉は〈つる〉の古名で,長く連なるので〈つら〉といったものらしい。」(世界大百科事典 第2版の解説)




「熟した果実はまるでブドウのように粉を吹いたいい色合いで食欲をそそる。」 (樹の散歩道「果実の中のアンモナイト」)
青い実の中には ひとつづつ アンモナイトの化石が入っています (^^♪
少し果皮が萎んでしまったもののほうが 果肉がそげて アンモナイトを確認しやすいですよ




カラタチの鋭く大きな棘が 食べることを拒んでいます。
もっとも アオツヅラフジの実はもともと有毒なんですけど。


ミツマタにヤイトバナが ‐ 愛知県緑化センター

2020-01-07 08:03:38 | みんなの花図鑑

ミツマタの木に ヤイトバナ(ヘクソカズラ) が絡まっています。
蜂の巣のようなのが ミツマタのつぼみです。





絡まっている ヤイトバナ(ヘクソカズラ)のほうは 果実 の状態でぶら下がっています。 葉はもうありません。




ミツマタは昨日のジンチョウゲと同じく ジンチョウゲ科の木です。属は ミツマタ属です。 どこか雰囲気が似ていますね。




ヤイトバナ(ヘクソカズラ)の果実の黄金色?の表面は、 偽果皮といって 子房を覆っていたガクがそのまま膨らんで大きくなったものです。




なので、果皮の頭には 5裂した額の先がそのままついています。




ミツマタは このつぼみの状態で長い冬を過ごします。なのでこんなマフラーのような毛にくるまっているんですね。