アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ジンチョウゲ - 西尾市憩の農園

2020-01-30 17:52:42 | みんなの花図鑑
ジンチョウゲと キバナジンチョウゲ

まず、先日も別の場所で撮った ジンチョウゲ。




「沈丁花」の花名は、 香木の一種「沈香(じんこう)」のような強い香りと、 蕾が「丁子(ちょうじ)」(釘のこと)のような形をしていること にちなんで付けられました。
やはり、つぼみのときにも存在感があるんですね




ジンチョウゲは ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の植物で、 学名を Daphne odora といいます。




属名のDaphne (ダフネ) はギリシア語で 月桂樹を意味します。葉が似ているかららしいです。
種小名のodora(オドラ)は「芳香のある」の意です。




ところで...

値札に「キバナジンチョウゲ」としてあります。ところが「キバナジンチョウゲ」で検索しても wiki にはそういう項目がありません。
すこし検索すると、 「検索名 キバナジンチョウゲ、 和名 ナニワズ」という記事(GKZ植物事典) と、 「黄色もあるじゃないか!夏坊主(ナツボウズ)別名オニシバリ」という記事があり、 混乱します。




結局、キバナジンチョウゲというのは 販売名で、 ジンチョウゲ属の黄色い花に 「ナニワズ」と「オニシバリ」(別名 ナツボウズ) があり、花の色は ナニワズが黄色、 オニシバリは黄緑色、 分布は ナニワズが 北陸以北~北海道、 オニシバリは 福島より南、四国、九州 らしい、ということ。
で、写真の「キバナジンチョウゲ」は、どちらかと言えば 花の色が黄色なので、 これは「ナニワズ」ということになるのかな?


クリスマスローズ - 西尾市憩の農園

2020-01-30 11:55:44 | みんなの花図鑑

クリスマスローズの花というと、いつも同じことの繰り返しになりますが m(_ _)m
花弁のように見えるものは 萼片なのです。




萼片の前には たくさんの雄しべと、中央に 雌しべがあります。




沢山の雄しべと 萼片のあいだにある筒状の器官、これが蜜腺(ネクタリー/蜜管) で、元は 花弁だったものです。




この花は受粉して 雌しべの子房部分が膨らんできました。(種房というらしいです)




こちらはさらに成長して、 用済みの 雄しべと蜜腺は脱落しています。




種房の中にはたくさんの種子が入っています。熟してくると、さやが弾けて種子が飛び散ります。種子を採る場合は その前に 一花ずつに茶漉し袋をかけ種がこぼれないようにします。