アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒイラギ - モクセイ科

2020-11-25 21:44:32 | みんなの花図鑑

周囲が紅葉の中で、ヒイラギだけ 白い花を咲かせています。




ヒイラギは キンモクセイと同じ モクセイ科。花は白く、果実は ネズミモチのように黒いです。




ヒイラギは雌雄異株。




雌株の両性花は結実しますが・・・



雄株の雄花は結実しません。おしべは 最小単位の2本です。




〔コラム・クリスマスの飾りつけに使うヒイラギモチの話〕
ヒイラギを見ると、紅葉の後のクリスマスのことをそろそろ思い浮かべます。

西尾市憩の農園でもクリスマスの飾りつけに使うもみの木やクリスマス・ホーリーが置かれていました。
ラベルに クリスマスホーリーと書いてありますが、ホーリーとは ヒイラギの葉のように葉にトゲがあるモチノキのことです。
スマホの Google Lensアプリで あちこちの クリスマスホーリーを検索させてみました。
この木のばあい、第1候補に「ヤバネヒイラギモチ」を出しています。大正解です (^^♪
「ヤバネヒイラギモチ」とは、またの名を「シナヒイラギ」またの名を「チャイニーズ・ホーリー」といって、日本のクリスマスホーリーの大部分は この「ヤバネヒイラギモチ」(チャイニーズ・ホーリー)です。



別のクリスマスホーリーを検索させてみました。
こんどは 「セイヨウヒイラギ」を第1候補に出してきました。大間違いです。セイヨウヒイラギは モチノキの仲間で 葉がヒイラギの葉によく似ています。別名で クリスマス・ホーリーともいいます。
セイヨウヒイラギ(モチ)はヨーロッパでクリスマスの飾りつけに使われ、日本では この「ヤバネヒイラギモチ」(チャイニーズ・ホーリー)がクリスマスの飾りつけに用いられることがほとんどです。アメリカには アメリカヒイラギというモチノキがあり、これは セイヨウヒイラギ(モチ)に似ていますが別種で、アメリカン・ホーリーと呼ばれています。

クリスマスの飾りつけに使うモチノキだから 「クリスマス・ホーリー」ではあるのですが、こういう四角い葉をした角に棘のあるモチノキは「ヤバネヒイラギモチ」(チャイニーズ・ホーリー)であり、セイヨウヒイラギ(モチ)やアメリカンホーリーではないので ご注意を。
また、こういう赤い実が付くのは ヒイラギ ではありませんので お忘れなく (^^)/

紅葉した木の名前クイズ - 全10問

2020-11-25 13:08:30 | みんなの花図鑑
於大公園(東浦町)の紅葉はすでに ラクウショウ、メタセコイア、トウカエデ、モミジなどをアップ済みですが、他にもちょっと面白い紅葉があります。

それらを クイズにしてみましたので、名前を当ててお楽しみください \(^o^)/

A

これは 紅葉する木としてよく知られた(見慣れた)木ですね



場所は 公園内でなく、外周道路のマンションの下でした。



木には触らないほうがいいでしょう (´∀`)




B

これはちょっと意外な木ですよ
ヒントは 垂れている冬芽です。名前が「キ」で始まる木です。



これは カマキリの卵。 ヒントにならないかも "(-""-)"



C

これも紅葉する木としては盲点かも?


春に 花とそのあと面白い実をつけます。「コ」で始まる木ですよ




D

根から水を吸い上げる力が強い木です。



春先に枝を切ると水が滴り落ちることから この木の名前が付いたと言われてます。




E

これは簡単。エノキと同様よく見る背の高い木です。竹ぼうきをひっくり返したような樹形をしています。



よく見る木ですが、個体によって紅葉の色が「赤」「橙」「黄」と3様に変化します。遺伝的に 紅葉の色が決まってるんですって。




F (★これは 答えが分かりません)

葉のかたちを見るともみじ系のカエデですが、黄葉しています。



種類は分かりません。
「カエデ属植物は全てが紅葉するわけではなく、日本のイタヤカエデ(Acer mono)やヒトツバカエデ(Acer distylum)、海外のヨーロッパカエデ:Norway maple (Acer platanoides)などはアントシアニンが合成されにくいため秋には紅葉せず黄葉します。」とありますが、葉のかたちがもみじ系なので、そのどれでもないようです。




G

けっこう味わいのある紅葉でしょ



ヒント 果物のなる木です。



H

きれいな紅葉をしています。


対生で長い柄があり3出複葉が特徴のようです。



I

昔は お正月の羽根つきの玉、この木の果実で作っていました。



「ム」で始まる木です。




J (最後の木です)

最後は 紅葉ではないですが・・・赤い実と黄色い実が一緒になっています。



難しく考えないでください。バラ科の「ピ」で始まる木です。



では 答えを。




A 答えは 下の写真をご覧ください。




B  答えは 下の写真をご覧ください。




C  答えは写真内の樹名板をご覧ください(^^)/




D  答えは写真内の樹名板をご覧ください(^^)/




E
ケヤキです。左 褐色、右 黄葉。



F
カエデ (名前不明)
〔追記〕
この木について shuさんからコメントをいただきました。
「Fは黄色だとイタヤカデと思いましたが、葉の形はイロハモミジのようですね。
黄色く色づくイロハモミジもありますので、そうではないでしょうか。」
イロハモミジやオオモミジは黄色く色づくものがあることは 以下を見て情報を得ていました。


私もイロハモミジかオオモミジではないかと、漠然と、考えていたのですが、イロハモミジとオオモミジの識別ポイントについて調べてみました。

● 葉の鋸歯を見る方法

イロハモミジは 鋸歯が二重の「重鋸歯」であるのに対し、オオモミジは 一重の「単鋸歯」であるという違いがあるそうです。

● 翼果で区別する方法

イロハモミジの翼果は 竹トンボのように水平につくが、オオモミジの翼果は U字型かブーメランのようにつく曲がっているそうです。
果実がついていれば、これが一番わかりやすそうです。


G
はい、カキの木でした (^^)/


H
もしかしたら メグスリノキではないでしょうか。(もし間違ってたらご指摘ください m(_ _)m)


I
ムクロジ(無患子)です。
ムクロジ科といったらカエデ属も ムクロジ科でした。


J
ピラカンサ。
ピラカンサは 外来種3種の総称で、黄色の果実をつけるタトバナモドキの他は トキワサンザシとヒマラヤトキワサンザシ(カザンデマリ)で交雑していることもあるので 区別が難しいです。赤と黄が一緒になっているので、ピラカンサが正解とします。