アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

スマホのGoogle Lens のテスト (草本篇)

2020-11-27 19:01:24 | みんなの花図鑑
スマホのGoogle Lens のテスト、今度は 草本篇です。

ストック(アラセイトウ)

鉢に添えられたしおりには 「スプレー咲き ストック」とあります。
Google Lens の答えは 一貫して「アラセイトウ」! 勘のいい方なら、ストックの和名が「アラセイトウ」なのではないか?!と推定することでしょう(^^)/
調べてみると案の定、「ストック(stock)」は英名で、和名はアラセイトウ。これで正解でした。
学名は Matthiola incana(マッティオラ・インカナ) ←ご丁寧に これも 栞にありました。
アブラナ科の花です。




イベリス(トキワマガリバナ)

2枚目の画像のように、添えられたしおりには 「イベリス ブライダルブーケ」と書いてあるので、Google Lensが答えてきた「トキワマガリバナ」は大きな間違いと思ったら、マガリバナ属=アラセイトウ属 だったのですねぇ
たびたび、失礼しました。。。"(-""-)"
トキワマガリバナ 別名トキワナズナ、宿根イベリス
学名 Iberis sempervirens Linnaeus
  (イベリス センペルビレンス)
アブラナ科 マガリバナ(イベリス)属




パイナップルセージ

Google Lens は最初 「ベニバナサルビア」を挙げてきました。
別の個体にレンズを向けたら(2枚目)「パイナップルセージ」と答えました。
私は どちらも初めて聞く名前です。

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)
葉っぱを軽くこすると爽やかな甘酸っぱい香りがするため、パイナップルセージとも呼ばれます。
’スカーレット・パイナップル’と言う品種が広く親しまれており、単にサルビア・エレガンスもしくはパイナップルセージというと、この品種を指すのが普通です。(以上、ヤサシイエンゲイ「サルビア・エレガンス」より)

ベニバナサルビア
別名 ベニバナタムラソウ、コクネシア
  
サルビア Salvia splendensに似ていて赤花であり、どちらも scarlet sage と呼ばれる。
サルビアsalviaは広義にはアキギリ属の種の総称であり、セージsageもラテン語の salvia がフランス語 saugeを経て、英語 sage に転訛したものであり、同じ意味である。(以上、三河植物観察「ベニバナサルビア」より画像とも引用させてもらいました)




サルビア・インボルクラータ

これはちょっと難しかったようです。
サルビア・インボルクラータ(Salvia involucrata)はローズリーフセージとも呼ばれる大型の宿根サルビアです。
7月頃から少しずつ咲き始め、秋に一斉に咲く姿はみごと。(園芸ネット カタログより)
まあ、サルビア とか セージ とか答えているので、当たらずとも遠からじ、ですね




ルクリア・ココ

一枚目でGoogle Lensが答えてきたのが「スターバーストブッシュ」。ニューギニアとフィリピンに自生する、以前はクマツヅラ科に含まれていた多くの種の1つですが、分子研究に基づいてシソ科に移されました。(英文wiki 「Starburst bush」の機械翻訳より)bush の名の通り、必要量咲く間は庭に会う花を咲かせますが、根絶するのは難しいかも。
二枚目のGoogle Lensの答え「Begonia foliosa」も木立性ベゴニアのことで、似ているけれど、正解とは異なるようです。
正解の ルクリア(アッサムニオイザクラ) のほうは 少し調べると、草本ではなく「ヒマラヤや中国・雲南省に5種が分布する常緑の低木」(みんなの趣味の園芸「ルクリア(アッサムニオイザクラ)の基本情報」)のようです。また「ルクリアは、日が短くなると花芽をつける短日植物なので、花芽ができる9月ごろからは、夜間、電灯のない場所に置かないと花が咲きません。」とも、ありました。




キク - もってのほか?!

豪華な菊の花があったので Google Lensを向けたら、「もってのほか」と返してきました (^_-)-☆ (一枚目)
「もってのほか」とは 食用菊の一品種で、この一風変わった名前の由来は、「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか」だとか、「もってのほか(思っていたよりもずっと)おいしい」といったことだとかいわれています…。(A・COOP 東北 山形営業所 食の歳時記「◎食用菊 “もってのほか”」より)
それはともかく ほんとうは 何という名のキクなんでしょうか><



ハボタン

最後に誰でもわかる? ハボタンです。
江戸時代には現在のように冬の季節に今ほど鮮やかな色の花がなかったために、冬に咲く牡丹の代わりに庶民がお正月に飾ったことから「お正月といえばハボタン」となったようです。
ハボタンも 最初に挙げたストック、イベリスなど同じアブラナ科の植物でした \(^o^)/

クリスマス、お正月には 第3波も下火になっていることを祈念して

長々と おつきあいくださり ありがとうございました。

Google Lens のテスト (木本篇)は こちら

スマホのGoogle Lens のテスト(木本篇)

2020-11-27 11:59:22 | みんなの花図鑑
スマホの Google Lensアプリはちょっと名前が分からない植物の画像があるとき、スマホに撮った画像があれば 画像を表示して 長押しメニューから「Google Lensで検索」を選べば検索できるのですが、もちろん 現場で直接その植物にレンズを向けて検索するのが本来的な使い方です。
先日、西尾市憩の農園へ行って「これは?」と思うものにレンズを向けて、Google Lensの性能をテストしてきました。

ランダムに 結果を報告させていただきます。
たくさん調べたので、まず第1回は 「木本の部」ということでm(_ _)m



ヤバネヒイラギモチ(チャイニーズ・ホーリー)

この時期になると、憩の農園の植物は クリスマス用、正月ものが多く出回るようになります。
ヤバネヒイラギモチは 日本でクリスマスの飾りつけに使われる木で、別名を「シナヒイラギ(モチ)、チャイニーズ・ホーリー」と言います。
上のスナップは ヤバネヒイラギモチを候補に出していますので 正解だったのですが、中には こんな(↓)回答をしてくる場合もあります。

実物は 3つとも全部「ヤバネヒイラギモチ(チャイニーズホーリー)」なのですが、 左はコケモモ、右はカイドウズミとお門違いな候補です。さらに問題なのが 中央の「セイヨウヒイラギ」なのですが、実はこの鉢、ラベルに「セイヨウヒイラギ」とあったのです。もちろんこの木は葉を見れば分かるようにヤバネヒイラギモチで セイヨウヒイラギではありません。日本でクリスマスの飾りつけに使われるモチノキ(ホーリー)は そのほとんどが「ヤバネヒイラギモチ(チャイニーズホーリー)」であるにもかかわらず、ヨーロッパで使われる セイヨウヒイラギ(モチ)(クリスマス・ホーリー)を名前までコピーしていることが多いのです。

この木については Google Lensは 2勝3敗 でした。


もみの木

クリスマスツリーの「もみの木」については 私も詳しくないので、Google Lens の言う通りです(ToT)
2枚目の 第1候補「Abies chengii」は中国原産のもみの木のようです。



マンリョウ(万両)とジンチョウゲ(沈丁花)

前2つが 「マンリョウ」が正解です。2枚目は ヤブコウジ(十両のこと)を出しているので「惜しかったね」です。なお、マンリョウはヤブコウジ科の植物です。
ジンチョウゲは 他にも試してみましたが、全部正解でした。



コムラサキシキブ

この木は 右の画像にあるように「コムラサキシキブ」が正解なのですが、1枚目のGoogle Lensでは 「カリカルパ・ボディニエリ」という聞いたことのない候補を出してきています。画像を見るとコムラサキによく似ているので調べてみると Callicarpa bodinieri とは 「日本原産の ウラジロコムラサキ 、 オオムラサキシキブ 、 コムラサキ 、 シマムラサキ 、 ヤブムラサキ 、 ムラサキシキブ の仲間で、中国江蘇省、雲南省原産。」とありました。
なお、2枚目の画像は ラベルにスポットを当てているので ラベルの絵を検索しているのだと思います。
調べたいものを正しく指定すれば、ほとんど正解と判定してあげましょう\(^o^)/



ルビーサンザシ

赤い実の木が鉢植え・露地植えでいろいろあります。ナンテンなども試してみましたが、Google Lensはほとんど間違わず正解しました。
このルビーサンザシは 一部 コトネアスターを第1候補に挙げてきていますが、第2候補で 「サンザシ属」を出していますので、実用上 Google Lensに助けられることは多いと思います。



常緑ヤマボウシ

この木は難しかったようです。画像にはありませんが、いちばんはじめ ハナミズキを候補に挙げてきました。で、撮り方を変えてみたのが一枚目のアングルです。「ヤマボウシ」だから 一応正解でしょうかね
2枚目は ハゼノキ を候補にしていますから、あっち向いてホイですね "(-""-)"




ブルーベリー

ブルーベリーは お得意らしく、Google Lens は 品種名まで挙げてきました。
なお、Google Lensが 強く推す(^^)/ 「Vaccinium pallidum」というのは 英文wikiの機械翻訳によると「丘の中腹にあるブルーベリー、ブルーリッジのブルーベリー、後半lowbushブルーベリー、および早期lowbushブルーベリー。中央カナダなど」となります。


ドウダンツツジ

これは 同じ木で ドウダンツツジが正解なのですが、Google Lens に分かりやすいアングルで写してあげないと、2枚目のように 間違ってしまうようです。(2枚目は ラベルを一緒に写しこんだため、誤解したのかな?)



イチゴノキ(ストロベリーツリー)

イチゴノキは あちこちにあり、その都度 Google Lens でテストしてみましたが、全部正解でした!



アロニア・クックベリー

おいしそうな赤い実がなっています。ぜひとも名前を知りたくなりました。
正解は(ラベルによると) アロニア・クックベリーなのですが、これはちょっと難問でした。
最初の回答 「Crataegus viridis 」は 英文 Wikipedia によると「英語から翻訳-緑のサンザシまたは南部のとげであるCrataegus viridisは、米国南東部に自生するサンザシの一種です。」とありました。
同じ木でも アングルを色々変えて撮ってみた結果、写し方が良ければ 「アロニア属」までは 行きつけることが分かりました (^^♪


このつづきの(草本篇)は こちら です。