サザンカ
サザンカは日本の固有種(ツバキも同様)、つまり日本にだけ野生する常緑樹で、本州の山口県、四国、九州、沖縄に分布しています。
ちなみに、サザンカの学名は Camellia sasanqua で、ツバキは Camellia japonica となっています。
サザンカは、漢字では山茶花と書きます。
中国語で「山茶」とは、ツバキ科の木のことで、お茶の木はもちろんサザンカもツバキも葉がお茶のように飲料となることから「山に生える茶の木」の意味で「山茶」と呼んだのでした。
サザンカ茶というものも通販サイトなどで出回っているようです。
「鹿児島、宮崎県地方では古くよりサザンカの新芽を製茶して飲み、香りがよいことから、香袋としています。」(日本薬学会 生薬の花「サザンカ」)
日本固有の植物にも漢字名をつけることが一時期流行ったことがありました。
そのとき、サザンカには 中国でお茶にする木の花の意味で「山茶花」を当てました。「山茶花(さんさか)」が訛って「さんざか」、音位転換して「さざんか」になったと言われています。
チャノキ
サザンカの花は ツバキによく似ているので並べて比較されますが、ツバキ科で お茶にするという点では チャノキの花もよく似ています。
ミツバチやアブが盛んに チャノキの花に集まってきていました。
とくに ミツバチは ひとつの花に顔全体を埋め込んで しばらく身体を動かしません。
「ミツバチは、いくつもの花にもぐっているうちに全身の細かい毛に花粉が付着します。ミツバチは空中を飛びながら、身体に付いた花粉を少しはちみつで湿らせた足でくしけずり、後ろ足にある花粉かごと呼ばれる部分に団子状に丸めて、巣箱に持ち帰っているのです。両方の後ろ足につけた花粉団子は40ミリグラムを超えることもあるので、ミツバチは体重の半分ほどもある荷物を抱えて飛ぶという重労働をしていることになります。」(山田養蜂場「養蜂場だより 体重の半分もある花粉を抱えて飛ぶミツバチ」)
「ミツバチにとって花粉ははちみつとともに大事な食料で、糖分が多いはちみつがすぐにエネルギーに変わる主食に相当するのに対し、花粉はタンパク質、ミネラル、ビタミン類が豊富なおかずということができます。」(同上)
チャノキの学名は Camellia sinensis。属名の「カメリア」はツバキを意味し、種小名の「シネンシス」 はもちろん「支那の、中国の」でしょうね
それにしても ツバキ科のおしべの多いこと!
この画像はちょっとわかりにくいですが、中央に めしべだけの花があります。受粉すると、周囲の花弁とたくさんの雄しべはきれいさっぱり落ちてしまうのです。
再び サザンカ
今度は 白のサザンカです。八重の園芸品種です。
チャノキ同様 雄しべがたくさんあります。ある記事によると、 サザンカのおしべは 60本あるそうです!
サザンカだけでなく「ツバキの仲間は八重化しやすく、雄しべも花弁に変化しやすい形質があるそうです。」(しろうと自然科学者の自然観察日記「サザンカの花。ツバキの仲間は八重化しやすく」)
サザンカの雄しべを撮っていると、おしべの根元がきらきら光っているのに気づきます。
「開花して一定期間が経過した花では、水滴状になった蜜がキラリと光っていて、中には蜜がベチョベチョに吹き出して、流れ出ているものも見られた。
早速指にとってぺろぺろ舐めてみた。(中略)サザンカの蜜はユリの木の蜜に比べるとやや粘性が強く(水分がいくらか蒸発しているのか?)、実に芳醇な味で、間違いなく上質な蜜であることを確認した。サザンカの花がこれほど豊かな蜜を持っているとは知らなかった。」(樹の散歩道 「サザンカの豊かな蜜は誰のもの?」)
外側に行くほどピンクが濃くなる花弁です。
サザンカもチャノキも ツバキも、受粉すると、無用になった花弁とおしべを脱落させます。
よくご存じのように、ツバキはおしべが合着して筒になっているので 花首から丸ごとぽとりと脱落します。サザンカのほうは 花弁一枚一枚が はらはらと散ってゆきます。
サザンカは日本の固有種(ツバキも同様)、つまり日本にだけ野生する常緑樹で、本州の山口県、四国、九州、沖縄に分布しています。
ちなみに、サザンカの学名は Camellia sasanqua で、ツバキは Camellia japonica となっています。
サザンカは、漢字では山茶花と書きます。
中国語で「山茶」とは、ツバキ科の木のことで、お茶の木はもちろんサザンカもツバキも葉がお茶のように飲料となることから「山に生える茶の木」の意味で「山茶」と呼んだのでした。
サザンカ茶というものも通販サイトなどで出回っているようです。
「鹿児島、宮崎県地方では古くよりサザンカの新芽を製茶して飲み、香りがよいことから、香袋としています。」(日本薬学会 生薬の花「サザンカ」)
日本固有の植物にも漢字名をつけることが一時期流行ったことがありました。
そのとき、サザンカには 中国でお茶にする木の花の意味で「山茶花」を当てました。「山茶花(さんさか)」が訛って「さんざか」、音位転換して「さざんか」になったと言われています。
チャノキ
サザンカの花は ツバキによく似ているので並べて比較されますが、ツバキ科で お茶にするという点では チャノキの花もよく似ています。
ミツバチやアブが盛んに チャノキの花に集まってきていました。
とくに ミツバチは ひとつの花に顔全体を埋め込んで しばらく身体を動かしません。
「ミツバチは、いくつもの花にもぐっているうちに全身の細かい毛に花粉が付着します。ミツバチは空中を飛びながら、身体に付いた花粉を少しはちみつで湿らせた足でくしけずり、後ろ足にある花粉かごと呼ばれる部分に団子状に丸めて、巣箱に持ち帰っているのです。両方の後ろ足につけた花粉団子は40ミリグラムを超えることもあるので、ミツバチは体重の半分ほどもある荷物を抱えて飛ぶという重労働をしていることになります。」(山田養蜂場「養蜂場だより 体重の半分もある花粉を抱えて飛ぶミツバチ」)
「ミツバチにとって花粉ははちみつとともに大事な食料で、糖分が多いはちみつがすぐにエネルギーに変わる主食に相当するのに対し、花粉はタンパク質、ミネラル、ビタミン類が豊富なおかずということができます。」(同上)
チャノキの学名は Camellia sinensis。属名の「カメリア」はツバキを意味し、種小名の「シネンシス」 はもちろん「支那の、中国の」でしょうね
それにしても ツバキ科のおしべの多いこと!
この画像はちょっとわかりにくいですが、中央に めしべだけの花があります。受粉すると、周囲の花弁とたくさんの雄しべはきれいさっぱり落ちてしまうのです。
再び サザンカ
今度は 白のサザンカです。八重の園芸品種です。
チャノキ同様 雄しべがたくさんあります。ある記事によると、 サザンカのおしべは 60本あるそうです!
サザンカだけでなく「ツバキの仲間は八重化しやすく、雄しべも花弁に変化しやすい形質があるそうです。」(しろうと自然科学者の自然観察日記「サザンカの花。ツバキの仲間は八重化しやすく」)
サザンカの雄しべを撮っていると、おしべの根元がきらきら光っているのに気づきます。
「開花して一定期間が経過した花では、水滴状になった蜜がキラリと光っていて、中には蜜がベチョベチョに吹き出して、流れ出ているものも見られた。
早速指にとってぺろぺろ舐めてみた。(中略)サザンカの蜜はユリの木の蜜に比べるとやや粘性が強く(水分がいくらか蒸発しているのか?)、実に芳醇な味で、間違いなく上質な蜜であることを確認した。サザンカの花がこれほど豊かな蜜を持っているとは知らなかった。」(樹の散歩道 「サザンカの豊かな蜜は誰のもの?」)
外側に行くほどピンクが濃くなる花弁です。
サザンカもチャノキも ツバキも、受粉すると、無用になった花弁とおしべを脱落させます。
よくご存じのように、ツバキはおしべが合着して筒になっているので 花首から丸ごとぽとりと脱落します。サザンカのほうは 花弁一枚一枚が はらはらと散ってゆきます。