アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

コミカンソウ - 愛知県緑化センター

2020-11-10 23:37:32 | みんなの花図鑑

家の近くから消えてしまったものは タンキリマメのほかに このコミカンソウがあります。一番近い道端のコミカンソウは 草刈り機できれいさっぱり刈り取られてしまいました。



それで、愛知県緑化センターまで出かけて撮ってきたのがこのコミカンソウです。



愛知県緑化センターはロックガーデンの花壇に群生しているもので、まだ最近生えてきたコミカンソウでも 紅葉しています。



果実といっしょに、枝先のほうは花が咲いてますが これは雄花です。



枝先の白っぽいほうが雄花で、枝元の(右手)赤っぽいほうがやがて果実になる雌花です。




果実の直径は3mm くらいです。








「果実は3室あり、種子が2個ずつ入る。」(松江の花図鑑)



枝もきれいに紅葉しています。




コミカンソウは繁殖力の強い雑草として知られています。



私の家の近くの刈り取られてしまったコミカンソウもしばらくしたらまた生えてくると思います。



タンキリマメ - 自転車道にて

2020-11-10 17:04:50 | みんなの花図鑑

家の近くに大きな工場があり、そのフェンスにいろいろなつる性植物が伸びていました。中でも このタンキリマメは鞘が赤く、真っ黒な艶のある豆との対比が美しく、タンキリマメといえば この工場フェンスがイチオシのポイントでした。




ところが工場主が変わったのか、工場の方針が変わったのか、久しぶりに行ってみたら、フェンスに絡まっていた植物 全部きれいに片付けられていました。工場の中が丸見えです。
それで仕方なく、第2ポイントである豊田安城自転車道に回って撮ったのが この画像です。




タンキリマメは マメ科タンキリマメ属のつる性植物。
豆は 真っ赤に熟した莢(さや)の中に 通常2個 入っています。
莢は縦方向にぶら下がっていますから、2個の豆も 上下になって莢に収まっています。




大豆などですと、莢が弾けるとき豆が飛ばされるのですが、どういうわけかタンキリマメは 莢の背筋に「へその緒」みたいに伸びている養分を受け取る柄がしっかりしていて、莢が弾けても飛ばされないのです。




それで 莢の中では 上下にならんでした双子の豆は 莢が大きく左右に弾け開くと ひとつは 右に、もう一つは左にというように移動するのです。




タンキリマメの葉は、葉の真ん中より先の方が幅が広く、葉先が尖がらずに丸い感じ。
よく似た トキリマメの葉は 葉の真ん中よりつけ根に近いところが最も幅広く、葉先は尖っています。




シキザクラ - 自転車道にて

2020-11-10 07:50:31 | みんなの花図鑑

昨日、紅葉するクヌギの花と実を撮った豊田安城自転車道の某地点のシキザクラ(四季桜)です。




こうして切り取ると、同じ季節とはとても思えません。




これで 満開? 開花期間が長いです。




野生種であるマメザクラ(豆桜)とエドヒガン(江戸彼岸)の種間雑種と考えられています。
豊田市小原(おばら)地区が全国的にも四季桜の名所として知られています。
冬桜と似ていますが、花の裏側の萼筒(がくとう)を見て、萼筒の下部が膨らんでいれば四季桜だそうです。