エリザは腐ってもエリザ、らしい。
平日なのに立ち見でいっぱいの客席を見て、エリザの底力を感じました。
前売りも他の公演に比べたらダンチで売れているみたいだし。
さて、簡単に感想おば。
瀬奈トートは、俺様なだけに俺様トートでした。
この間の水トートとは対局にある感じがします。
シシィに振り回されている感じが全くせず、常にドンと構えていて、
シシィに恋に落ちて追いかけるというよりは、死を誘惑する絶対的な存在。
ああ、なるほど、こういうトートもありだわ。
むしろ、死に神というもののイメージに近い感じ。
歌については、歴代トートと比べるとちょうど中間点に位置すると思うのですが、
『最後のダンス』はあさこちゃんの歌い方に合っていて、トートの歌の中で一番良かった。
あさこちゃんにはロック調の歌が似合っていると思うので、『モーツァルト』も見たかったかも。
凪七シシィ。
初の大役にしては良くやっていると思います。
男役なのに、発声がびっくりするほど自然だし。(男役の発声がまだ出来ていない?)
歌もまずまず。
でも、一番の見せ場である「私だけに」のみ、全く歌えていないのは何故?
スタイルは抜群だから、ドレスも映えます。
もうちょっと背が低ければ、初めから娘役で良かったんじゃないでしょうか。
しかし。
「皇后の美貌が役にたつ」と言われるほどの美貌ではないし、
上述のとおり圧倒的な歌唱力があるわけでもないし
他組からわざわざ客演する必要性を納得させるほどのものは残念ながらなかったです。
これから、組子でいいじゃない。
私はみりおエリザが見たかったぞー。
霧矢フランツ
役のせいなのかもしれないけど、なんだか覇気がないように感じてしまった。
喉の調子も今ひとつだったようで、せっかくの美声ののびもイマイチだったし。
若い時と年齢を重ねてからの発声法を変えているのはさすが。
この役ってやっぱり辛抱役なんですね。
龍ルキーニ
初の大役です。
彼女は歌える人の部類に入ると思うのですが、初の大役のせいか精一杯感が漂い
ルキーニの狂気までは表現できなかったような。。。
ルキーニってすごく儲け役のはずなのに、印象が今ひとつ弱かったのが残念でした。
(二人の貴公子以来期待しているので、頑張って)
フィナーレの衣装が新調だというのに、めちゃくちゃイケてなくてお気の毒でした。
もうちょっとカッコイイ衣装作ってあげてよ。
明日海ルドルフ
かわいー、かわいーっ。
彼女には華があります。
私的には歴代ではコムルドルフの次です。
父に認められず、母の愛に飢え、結局革命へと走るしかなかったルドルフの脆さがぴったりでした。
城咲ゾフィー。
めっちゃ、きれいなかーちゃんです。
シシィよりも美貌の母なので、フランツが母に逆らえないのもよくわかる。
路線娘役なのに、意外なほど姑役がはまっていたので、
本来の資質は女役???と思ってしまいました。
ただ、歌が弱いのが残念。
ゾフィーの役は歌姫に与えて欲しいです。
(あいあいの役がなくなっちゃうわけだが・・・。てか、別にあいあいシシィでもいいじゃないか)
月組エリザはハタと気づけば、主要メンバーに歌手はきりやん1人。
これはちょっとどうよ?でした。
フィナーレナンバーは、いつもと同じ。
もういい加減見飽きました。
ここだけ植田御大に作り直して欲しいとさえ思ってしまう。
「闇が広がる」の男役のダンスは、きりやん、あひ、園加という不思議な人選。
園加はダンサーだからいいとしても、ここは役の序列上、龍真咲を入れるべきだったんじゃないかしら???
ダンサーといえば、麗百愛ちゃんのダンスは凄かった!
昔のゆうこちゃんやりらちゃんを思い出しました。
もっともっと使って欲しいな。
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ヅカはやっぱり楽しいねっ。