まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

通り魔

2014-03-08 17:23:27 | 時事問題

「ちょっとすいません」
夜の11時半ごろ、31歳の男性が千葉県柏市の路上であたかも道を尋ねるような口調で若い男にそう声をかけられる。
立ち止まった次の瞬間、声をかけられた男は隠し持っていたナイフで首や背中などを刺されて亡くなった。
男性が襲われた前後10分の間には別の男性3人が刃物で襲われ、指を切られたり財布や車を奪われる事件が起こっていた。
連続通り魔事件の容疑者として竹井聖寿24歳が逮捕される。


知らない人から道を訊かれることはよくあることである。
たいがいは親切に道を説明し、教えられた方も感謝の言葉をかける。
他人同士とはいえ、人としての最低限の信頼がある。
それを疑い始めるときりがない。
竹井容疑者は過去に小動物を虐待したり異常な行動が明らかになってきているが、声をかけられた他人にはそんなことはわからない。
もし、今回の事件の教訓として、他人から声をかけられても安易に受け答えしないという選択をした人がいたとしても、そのことを責めることはできないかもしれない。
読売新聞のコラムには『答えはない』と書かれてある。


もし、この先誰かに道を訊かれても、たぶん僕は教えると思う。
こんな異常な人間は極稀だと思うから。
でも、こんな事件が頻発したらどうだろう。
警戒して、受け答えをしなくなるかもしれない。
他人を見たら泥棒と思えということわざがあるが、他人を見たら通り魔だと思え、そんな世知辛いことわざを頭に入れて道を歩かなければいけなくなるのかもしれない。
そんな世の中には絶対なってほしくないと切に願う。


都知事選

2014-01-25 23:14:22 | 時事問題
都知事選が告示され、候補者が出揃った。
僕は埼玉県民なので選挙には関係はないが、当然興味はある。
東京都知事は日本で一番大金を動かせる立場にあるのだという。もちろん、東京都の予算は国家予算よりは少ないが、政府には閣僚が何人もいるため、一人あたりの決定権は東京都知事の方が上回るのだという。
東京都の予算規模は13兆円にも上り、スウェーデンやニュージーランド、タイの国家予算に匹敵する。ニューヨークの予算規模は東京都の6割くらいだ。東京都のGDPは韓国を上回る。東京都知事はもの凄い権力を持った地位にあると言える。
言うまでもなく、知事はその都道府県に住む住民のための政策を考え実行するのが仕事である。
その知事を選ぶ争点が原発というのには違和感がある。
オリンピックの成功はどの候補も謳っているので争点とは言い難い。
原発は国のエネルギー政策であるはずである。東京都が東京電力の株主という理由はあるかもしれないが、数パーセントを保有しているに過ぎない。
それに、何も東京電力は東京だけに電力を供給しているわけではないし、原発問題は東京電力だけの問題ではないはずである。
例えば東京では原発で発電した電気を使わないというような政策が都民の支持を得られ、実施されるとすれば、それはそれで構わないかもしれないが、原発全体の是非を一知事の候補が云々言うことはちょっと違うのではないかと思う。
マスコミでも、原発とオリンピックが大きく取り上げられているが、例えば待機児童の問題などを各候補がどういう政策を考えているのかは伝わってこない。
東京都民に幸多くをもたらせてくれる候補が選ばれることを切にお祈りします。


食品偽装

2013-11-09 12:52:53 | 時事問題
会社でメニューの偽装表示の話をしていた。

そもそも、そんなに高級店には行かない。

クルマエビかそうでないかなど、食べてもたぶん分からないだろうと。

同僚が言う

「僕としては、肉野菜炒め定食を頼んで、写真より肉の量が少ない方が頭にきますよ」

「そ、そうだよね!」

たしかに写真の半分くらいしか肉がないときもある。

「あれ、腹立つよなあ~」


小市民な二人であった・・・

O子の選択

2013-09-11 12:15:10 | 時事問題

T助とI太、それにM男の3人がO子を口説くため、必死に自分の部屋へ誘っていた。


M男「僕の親父は君の恩人だった人だ、君は僕の部屋へ来るべきだ」
O子「それは関係ないわ、それに、あなた財政難じゃない」
M男「金はなくても、君をもてなす部屋はずいぶん前から整理されている」
I太「O子、君はM男やT助の所へはすでに行っているだろ、僕の部屋は初めてだから、僕の部屋へ来るべきだ」
O子「あら、I太くん、あなたの家のお隣さん、ずいぶん騒がしいじゃない」
I太「大丈夫、君が来るまでには収まるよ」
T助「O子、僕は君をもてなすために大金を用意した、僕の部屋へおいでよ」
O子「あら、あなたの部屋は狭いわね」
T助「そこがいいんだよ」
O子「それに、あなたの家のトイレから汚染水が漏れているって話じゃない」
T助「大丈夫、あれは海に流してるから」
O子「匂いもしない?」
J助「もちろん、君が来る部屋は安心だよ」


果たしてO子に選ばれたT助。
でも、トイレの修理はちゃんとしようね。


奇跡の一本松

2013-03-21 23:30:22 | 時事問題
陸前高田市高田町、かつてここには7万本もの松林が2キロわたり連なる景勝地だった。
東日本大震災で発生した津波により美しい松林は次々になぎ倒されてしまった。
だが、ただ一本だけがその場に踏みとどまり、奇跡の一本松としてマスコミによって報道された。
しかし、2011年10月、その最後の一本も枯死が確認される。
先週発行の週刊新潮に、その後の奇跡の一本松の事が記事にされていた。
何と、モニュメントとして復元されており、今も変わらぬ姿で同じ場所に立ち続けているのだ。
まず、幹の中心部をくりぬき、防腐剤によって処理をした後、炭素繊維製の芯棒を作成し、くり貫いた幹の中に通す。枝葉の部分については、伐採し、石膏で型取りして、それを元にガラス繊維強化プラスチックでレプリカを作製。それを接着剤とボルトで幹へ取り付けられた。
これほど大きな自然物の復元は恐らく世界的にも前例がないと言う。そのため、永久にもつかどうかはわからず、業者としては10年程度としている。
問題なのは、その費用。何と、1億5000万円!
臨時市議会により可決され、事業には公金は使わず、保存のために募った基金で賄うという。
週刊新潮は「奇跡の一本松、涙の復元は美談か茶番か!」というタイトルを付け、この事業には批判的な論調である。
週刊新潮は比較的良識のある記事が多く、決して事実をスキャンダリックにねじ曲げる事はない。だが、この記事はどうだろう?
戸羽市長の発言。
「確かにコストが高いという声が出ていますが、だからこそ税金を使わず、寄付を募った。賛同していない人に迷惑はかけていない」
同感である。
同誌には、陸前高田市の復興住宅の建設が進まず、順番か違うのではないかと書かれている。それは最もだが、住宅建設が進まないのは土地取得の問題や人手不足が原因である。
津波に負けなかった一本松に勇気付けられた人も多いはずで、その精神的な象徴として、賛同者の寄付によって、モニュメントとして残すことをとやかく言うべきではないと思う。