まあどうにかなるさ

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頑張れ!福島

2011-04-07 19:45:51 | 時事問題
福島近海から採れたコウナゴから4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。
今まで魚介類には規制値がなかったが野菜などの規制値を流用したという。
現時点で出荷は見送られているが、この値はいったいどれくらい人体に影響するのだろう?
この値は1キログラムの値。一度に食べられる量はせいぜい200グラムくらいだろう。4080の5分の1は816、これを人体への影響を表す単位、シーベルトに換算するとおよそ0.02ミリシーベルト、これは空気中に普通に存在する放射線量の10日分でしかない。10回食べても0.2ミリシーベルト、東京ニューヨーク間を2往復したときにあびる放射線量とほぼ同じである。取るに足らないレベルと言える。しかも、ヨウ素131の半減期は8日間である。16日間で4分の1、ほぼ1ヶ月で16分の1になる。
茨城沖で採れたコウナゴには526ベクレルのセシウム137が発見された。
こちらの半減期は約30年と長いが、チェルノブイリ原発の事故後の調査ではセシウム137が原因による周辺住民のガンの発生は認められてないという。
枝野さん風にいうと直ちに健康に影響をおよぼすものではない。付け加えるならば、将来にわたっても健康には影響のないレベルである。
もし、このコウナゴを出されたら、僕なら美味しく頂きます。
福島第一原発はまだ予断を許さない。高濃度の汚染水が止まったのは何よりだが、放射性物質は依然放出されている。
だけど、現時点では放出された放射性物質の量は大騒ぎするほどではない。
それより、深刻なのは風評被害。
規制値内の野菜もあまり売れないと聞く。
福島から来た客が宿泊施設から宿泊拒否されたというばかげた話も聞いた。
いったい拒否した人は何を考えているのだろう。
放射能をウイルスや病原菌と勘違いしているのだろうか。
総合週刊誌で、福島第一原発に関して、まともな記事を掲載しているのは僕の知る限り『週刊ポスト』と『週刊新潮』の2誌。他は、必要以上に危機感を煽っている雑誌が多い。ショッキングな記事の方が販売部数を伸ばせるのは分かる。編集部としては販売部数を伸ばすことが何より大切なのだろう。
だが、そのことが「福島差別」の一因になっているとしたら、許されるべきことではないと思う。
福島産の農作物も、市場にでているものであれば全く問題はないはずである。海産物も今後市場に出るとしたら、それは全く問題ないはずである。
もし、見かけたら、率先して購入しようと思う。
頑張れ!福島