所沢市の小中学校にエアコンを設置すべきかどうかを問う住民投票が15日に行われる。
エアコン設置の是非を問うのは市立47小中学校のうち航空自衛隊入間基地周辺にある29校である。市は2006年に基地に近い3校に試験的に先行設置することを決めたが、1校のみ設置された後、藤本市長が設置に反対したため、エアコン設置は取りやめとなった。
これに反対した保護者らは8000人の署名を集め、住民投票条例の制定を直接請求した。昨年12月に条例が可決された。
全国の公立小中学校の教室のエアコン設置率は32パーセント以上に上るそうである。
つまり約3分の1にエアコンが設置されている。意外と多い。
僕が小中学生の頃にはエアコンの設置されていた公立小中学校はほとんどなかったのではないかと思う。
所沢で唯一エアコンが設置されている小学校は、かつて息子が通っていた学校である。
入間基地の飛行機の騒音がうるさく、夏でも窓を閉めていたそうだ。当時エアコンはなかったので、授業中は扇風機をかけていた。それでもかなり暑い思いをしたと思う。
この小学校に限っていえばエアコン設置はやむを得ないかもしれない。
だが、窓を開けられる環境ではエアコンは過保護なのではないかと思う。
市長はこう言っている。「扇風機でも暑さには対応できる。便利さや快適さを優先させてきた生き方から自然との調和を図っていく方向に進むべきだ」
僕はこの考えに賛成である。
そもそもこんな事で住民投票というのはいかがなものだろう。
そういうことをきちんとしてもらうために市長や市議を選んでいるのだが。