映画『バブルへGO』
泡洗濯機の開発中に偶然出来た洗濯機型タイムマシンに乗り、過去で行方不明になった母を探すために広末涼子演じる主人公が過去へタイムスリップするという大して内容のない痛快なだけの時間つぶしにはうってつけの作品である。
2006年のホイチョイプロ作品。バブルを知らない主人公がバブル絶頂期の1990年にタイムスリップしたときのカルチャーショックが笑える。
しかし、この映画の中には心に残って仕方がない秀逸な名言が登場する。
阿部寛演じる大蔵省の官僚がガールフレンドとのデートをすっぽかした時にガールフレンドにいい放つ言葉。
「約束はしたが、守るとは言ってない」
その後の人間関係を一切顧みない究極のその場しのぎの言い訳である。
想像を絶する発言に言い返す言葉が思い浮かばず、絶句以外のリアクションを無くしてしまう。言葉の意味すら根底から覆すような使用方法である。
もちろん、こんな名言を使う勇気はない。