まあどうにかなるさ

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大河ドラマで描かれた本能寺の変の動機

2021-02-20 23:40:28 | テレビ/ラジオ

日本史史上最大の謎とされる本能寺の変、未だに光秀の信長殺害の動機は謎とされている。
先日『麒麟がくる』の最終回で本能寺の変が描かれた。
過去のNHK大河ドラマで描かれた本能寺の変での光秀の動機について振り返ってみよう。


『国盗り物語』

光秀:近藤正臣
信長:高橋秀樹

比叡山延暦寺焼き討ちに反対だった光秀は、信長の非道に恐れを抱くようになる。
また、本能寺の変の3か月前に行われた武田攻めの戦勝祝賀会において光秀の「私も苦労をした甲斐がありました」という言葉に信長が怒り狂い「お前がいつ苦労をしたのだ!」といい、暴力を振るわれる。
その時に光秀は心の中で(殺してやる)とつぶやく。
(怨恨説)


『信長 KING OF ZIPANG』

光秀:マイケル富岡
信長:緒方直人

このドラマでは二人の関係は良好で、信長は光秀に絶対的な信頼を置いていた。だが、そのことで光秀は過労とプレッシャーにより心を病んでしまう。そして、自分が楽になるためには信長を殺す以外にないと考える。かなり大胆な説である。
(光秀ノイローゼ説)


『秀吉』

光秀:村上英明
信長:渡哲也

このドラマでは他の大河ドラマと違い、徳川家康黒幕説が採用されている。
光秀は丹波の波多野氏と和睦を結び、その際に光秀の母を人質として差し出す。だが、信長が波多野氏を処刑したため、光秀は母を殺されてしまう。家康も武田と通じていたとされ、正室と長男を信長に命じられ殺害していた。家康が光秀に持ち掛け、本能寺の変が起こる。
後にそのことを知った秀吉は家康に関東への国替えを命じる。
(黒幕説)


『功名が辻』

光秀:坂東三津五郎(十代目)
信長:舘ひろし

このドラマでは信長の光秀へのパワハラの他に信長の正室、濃姫と光秀の三角関係が描かれている。また、信長には朝廷を滅ぼそうという意図があり、それを止めるのが光秀の主な動機になったと描かれている。
(朝廷守護説)


『軍師黒田官兵衛』

光秀;春風亭小朝
信長:江口洋介

信長は裏切った荒木村重に対し、女子供を含む家臣や家族を殺害したり、本願寺攻めが終わると、それを担当していた重臣の佐久間信盛を追放したり、光秀が織田カンパニーのブラックな部分に不安を感じたからというのが動機として描かれている。
(将来不安説)


『おんな城主直虎』

光秀:光石研
信長:市川海老蔵

このドラマの本能寺の変の動機は意外である。
信長は、これから天下に必要な家康を殺そうとした。それを阻止するために光秀が動いたというもの。
(家康守護説)

その他の大河ドラマではほぼ怨恨説が採用されており、光秀が天下をとるためだったという野望説はない。恐らく、本能寺の変後のプランがほとんどなく、お粗末だったためということだろう。


『麒麟がくる』

光秀:長谷川博己
信長:染谷将太

さて、先日放送された『麒麟がくる』の最終回、本能寺の変の光秀の動機。
信長は光秀に四国の長曾我部を打てと命ずる。長曾我部は光秀にとって家族同様に付き合う間柄、それは光秀にとって易々と受け入れられることではない。信長のやり方に疑問を持つようになった光秀に信長は決定的となる命令を下す。
「将軍を殺せ」
世を平らかにすることを目指す光秀にとって、武士の棟梁たる将軍を打つなど到底できることではない。そんなことをすれば人心は離れていく。以前から信長の恐怖政治に疑問を感じていた光秀。このまま信長の政権が続けば、再び世は乱れると判断し、家臣に信長討伐を打ち明ける…
怨恨や野望ではなく、純粋に信長を天下人としてふさわしくないと光秀が判断したからと言うのが本能寺の変の動機だと描かれている。
(信長討伐説)



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