まあどうにかなるさ

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最高の夏休み

2013-07-28 13:27:22 | 過去の出来事

僕が今まで経験した夏休みで最高の夏休みは、小学校4年生のとき。
その頃は兵庫県の伊丹に住んでいた。


近所に住む母の友達の実家に、僕の母と二人の妹と遊びに行く事になっていた。
ところが、前日に妹が肉離れをおこしてしまい、急遽、家族からは僕一人で参加することに。


当日、母の友人と高校生になる母の友人の娘さん、その娘さんの同級生の友達二人、それに僕の合計5人で、母の友人の実家へと向かった。
その家は、同じ兵庫県内の鳥取県との県境に近い山間の小さな村にあった。
駅からバスに揺られ、小さな集落に目的の家はあった。
平屋だが、かなり大きな旧家。


到着した5人の他に、大阪から母の友人のお姉さんが中学生の息子を連れて泊まりに来ていた。
本来なら、この人数に僕の母と二人の妹が加わるはずだったので、かなりの大人数なのだが、その人数を収容できる十分な広さのある家だった。


その家には、僕より一つ下の男の子がいて、家のすぐ近くにある川に連れて行ってくれた。
とても透明度の高い澄んだ綺麗な川。
川には、近所の子供たちが毎日遊びに来ていて、意外に早くみんなと溶け合い、川遊びを楽しむ日々がやってきた。
高いところから飛び込んだり、滝から滝つぼへ飛び降りたり、もりで魚をとったり、少し危険なこともするのだが、地元の大人は放任していた。


女子高生の3人は、僕にバトミントンを教えてくれた。
年上のおねえさんと一緒に過ごす日々は何となく照れくさくもあったけど、子供心に少し思春期を垣間見るような小さなドキドキ感のようなものがあったと思う。
僕をからかって真っ赤な顔になるのを3人は面白がっていたけど、実はこちらも悪い気はしなかった。


その家の風呂はなんと五右衛門風呂。
僕は、後にも先にも五右衛門風呂を経験したのはそのときだけだった。
その後、3人の女子高生は一足先に帰って行き、入れ違いに母と二人の妹がやって来た。


2週間ほどその家に滞在した。
きれいな空にきれいな山、きれいな川、それにきれいなおねえさん。


僕にとっては、いままでで最高の夏休みだった。



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