見た目が可愛いお菓子を愛でる気配があります。
松本食べ物シリーズの忘れ物。
お菓子の翁堂は市内に何店舗かありますが、
ガラス張りの店内は蛍光灯で照らされ、
右手に生菓子を含めた和菓子、
左手には生ケーキを含めた洋菓子がおいてあります。
どこの家のどんなお三時にもお答えしますの品揃えなのですが、
ショーケースで手招きしたのがこれ。
一つはごくまっとうに、リンゴの洋酒漬けをたっぷり焼き入れた
ケーキで、信州の幸に喜びを見いだすのですが、
もう一つのブラックチョコと点の目玉は、
フンと鼻を鳴らすタヌキ。これが呼んでいるのです。
どうやら(めす)は、昼ご飯を食べた洋食のおきな堂(ややこしい)さんに
おいてあったガイドブックでこれを見つけていたようなのです。
チョコの下にはスポンジも柔らかいロールケーキとバタークリーム。
苦み走るチョコが、可愛いタヌキと相反して、
おぬしやるなと、誉めているのでした。