今日のタイトルは、言い換えれば「食欲のないおじさん短距離走者は今年初のトラック練習を一生懸命やりました」
となります。さて、どういうことか。あんまり、興味が湧きませんか・・・
昨日の土曜日は、府中陸上競技場にでかけました。
今年初めての、陸上競技場を使っての練習です。
1月から代々木公園で、そこそこ芝生上でのランニングやスクワット、ジャンプを
続けて筋力アップ、走力アップを図ってきました。
陸上競技場は昨年10月以来、さてどこまで走れるか、期待がいっぱいでした。
午前中が団体占有だったため、スタートは12時20分、これくらいからだと
すでに日常生活で体の暖気運転が済んでいるため、スムースに練習入りができます。
300mのトラックを3周、着地がまっすぐ反力になって戻るタータントラック独特の
感触を確認しながら、短距離走者らしいJOGになるように体を使います。
かるく体操をしたあと、いつもお世話になっているSコーチが
ハードルを4台並べています。練習用に高さが調整できるミニタイプで、
50センチくらいでしょうか。これを両足連続ジャンプ4回で越えます。
50センチですからそれほど高くはないのですが、連続してというのが
ミソ、リズムよく高さと同時に前へ進む力を計算して着地の一瞬を捉えなければ
なりません。
1回目、2台目まではポンポンと越えましたが、あれ、3台目は前への力が足りず、
ギリギリで越し、そうなると4台目までの距離が残り、前へのジャンプ力を大きく
出さなければならなくなります。つまり4回のジャンプが、
ぽんぽんぽポーンになってしまいました。
これはあきらかに高さに対するビビリです。2回目は、思い切って前への力を
大きくし成功、3回目はさらにリズムが良くなります。
するとコーチはハードルを6台に延長、こういうの楽しいです。
夢中になります。伸びた5ジャンプ目が失速しないように気をつけて、
無事最後まで飛び切り、10回まで繰り返します。
さて、次はうってかわってハードルくぐり。
言葉で説明するのは難しいのですが、ハードルのバーを鉄棒のように見立てて手をかけ、
両足をハードル下の空間に通します。そっくり返ってくぐった体を腹筋とぶら下がった
腕の力で持ち上げ、立ち上がるのです。
全身を弓なりにして使う、これまでにない動きです。ますます面白い。
でも効きます。5回実施。
とまあそんな競技場らしいからだ作りメニューを1時間続けた後、
走る練習に入ります。
120m流しをアップシューズで2本した後スパイクをつけます。
120m流しをもう一本、
次はスタンディングダッシュ50m×5本は大きな動きを心がけ
10+50m加速走7本
たち幅跳び5本をはさんで
スタンディングダッシュ50m5本を特に返しの動作スピードを意識して行います。
さらに腿上げ15秒×10本
最後は60%の力で300m流し
合計2時間の練習となりました。
さてと、長い練習メモの後は後半戦。
ようやくタイトルのいわれにかかります。
練習の後はケア、というわけで、府中から新宿に京王線で戻り、
Kスポーツマッサージへ。
トレーナーさんの一言は、「ずいぶん絞れました?」
体は単純です。連続ジャンプやハードルくぐりという、これまでにない
体幹を縦横無尽に収縮させるトレーニングで、キュッと筋肉がしまりました。
自分で鏡を見ても、すこし腹筋の割れ目がみえます。
へっへ、と自己陶酔に入りかけたのですが、プロスポーツ選手を
数多く手がけているトレーナーさんは、別に鍛えた体を褒めたいわけではなく、
その先を見ていました。
「ちゃんとたんぱく質やアミノ酸を補給してくださいね!」
「はい・・・気をつけます。でも最近、食生活が不規則で・・・
でも、若い頃より食欲も全然ありませんから、それほどお腹が減る感じもしないので
不便を感じるわけではありません。あ、でもでも文章だ」
「それはよくありません!」
「確かに良くはありません。」
「朝ごはんはちゃんと食べてますか?」
「毎日。パン一枚とサラダを2倍。おかげで腸の調子はいいです」
「それはいいことですね。でも、たんぱく質がありませんが?」
「ホテルに泊まってハムやベーコンがでても食べることができません。
朝の肉は消化できず胃がもたれるからです」
「では、卵はどうですか?」
「コレステロールが高いので、真偽のほどはともかく、気になって食べていません」
「納豆という手もありますよ!」
「沖縄出身の方に、そういうアイディアが出てくるとは思いませんでした」
「沖縄では学校給食にナットちゃんという納豆が出るので食べるようになりました」
「それはそれは。関西の私にはそのような機会がなく、沖縄という地の深遠を思う
ばかりです。」
「ふさおまきさん、パンとサラダ山盛りの朝食って、女子高校生ですね」
「私、女子高校生に知り合いもいませんし、男子校出身なのでまったくわかりません」
と、話にならない話をしているのですが、まあこれで表題の説明にはなったでしょうか。
私の朝ごはんが女子高生風で、短距離走をしているので、女子高生陸上部員と
自分をメルヘンにしてみたわけです。
そして話は飛んで、この文章を書いている翌朝。
左太もも裏ハムストリングはパンパンに張った上、上部に鈍い痛みがあります。
上体をそらすと腹筋が顔をゆがめます。
腰も痛い。
全身の痛みが熱を持って、6時には目が覚めてしまったわけです。
ああ、眠れない女子高校生朝食の、おじさん短距離走愛好家は、
土曜日のハードな競技場トレーニングで筋肉痛になり、翌朝痛みで目が覚めて
しまった・・・
ちゃんちゃん。