100分の1秒でも早く。1センチでも遠くへ。
陸上競技のわかりやすい動機があるから、いつもわくわくしていられます。
和歌山の全日本マスターズは、
100mと200mが、ともにマスターズワースト、中学2年生のころに逆戻りした記録だったから、
もうこれからは上がるだけだと思っています。
25秒99とは、なんともいえない、私には示唆深い数字です。
26秒より100分の1秒早く200mを移動した。
なんか、そういえるのが嬉しく、どうじに崖っぷち感もあります。
確かに走りきった、けれど200mの間、決して自分の体に
最高潮といえる、力みなぎる瞬間はありませんでした。
力まなかった結果だとは、よい言い方。
悪く言えば、筋力不足は体を浮かせることが出来ず、いつも地面に落ちる
感じばかりがしていたのです。
100mの12秒90も、同じ感覚。ゴール地点で腰は落ちていました。
では、走り幅跳びはどうか。
そうですね、この競技が好きなことをさらに実感したということでしょうか。
走力が大きな力となりつつ、踏み切りのタイミングや、飛び出す角度など、
身のこなしがより大きく結果に結びつくこの競技は、
パワーではかなわない私の抜け道のような存在でもあります。
アキレス腱には、走るよりも負担はかかりますが、
うまく足が踏み切り板の中央に乗ってくれたので、
6月に、もう少しましな体の状態ながら、5m40cm台で終わった長野大会よりを上回る、
今シーズンのベスト記録、5m61を一回目に飛べたわけです。
無性に嬉しかったですね。
跳ぶことができた!と。
今日、敬愛する職場の先輩から電話をもらいました。
全国大会の結果はどうでした?という暖かい心遣いのお言葉。
それまで職場では全然、和歌山大会の話をしなかったのですが、
問われるとついつい、話してしまいたくなります。
私のことを気にかけてくれること、陸上競技に興味をもってくれて
いること、どちらも嬉しく、ついつい記録と、5位に入賞したことを、
やや自慢げな口調になってないかと心配しつつ、
お話してしまったのでした。
そんなこんなで、まだまだ跳びたくてしょうがありません。