日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

秋風ランニング

2016-08-09 11:45:33 | 旅行記
涼しいどころか、9時のヘルシンキ街は海からの風で寒いほど、
ホテルをでたらアップもせずに走り出さずにいられません。



しかしその後は超のつく快適さです。



歩行者と自転車専用の道を市街地中心部まで走ると、すぐに湖沿いの道へ。
葦原が広がり、ヨシキリが風を切り、鴨が泳ぎます。

30分弱で目的地に到着しました。



陸上競技場です。



スタンドもクラブハウスもデザインの国らしくおしゃれ。
係の人に聞くと、自由に走っていいそうです。





道具も使い放題の上に、すでにセッティング済み。
走り幅跳びのピットは四カ所とも整地が済み、
踏切板も入っています。





板は試合で使えそうなほどきれいです。
日本だと、カマボコが作れそうなくらいに踏んだ跡が削られていますから。


妖精を探して森を行く二日目

2016-08-09 05:37:52 | 旅行記
緯度の高い国を初めて訪れる私たち。
夜が遅いのは予想していましたが、日がでるのも早く、
4時に目が覚めた時には、もう十分明るくなっていました。

そんなわけで、出発も早めに、ヘルシンキ中央駅から郊外行きの電車に乗って、ヌークシオ国立公園をめざしました。
電車を30分、
そこから丘道のワインディングロードをエンジン音ふかして車体を揺らすバス20分で公園入り口に来ますが、
共に時刻表ジャストでの進行。
フィンランド人は時間に正確な国民性のようです。



四つの湖を回る七キロのコースを選びます。
黄色いタグがあちらこちらの幹に貼り付けてあるので、迷うことはありません。
松や白樺に囲まれ、
氷河に形作られた、大きなうねりの地形を歩くのですが、
実は目線は下ばかり向いてます。

夏のフィンランドで森を歩くのは、これです。



ブルーベリーを集める人々もたくさん見かけました。
カゴを持って、道を外れて藪へ入り込むのは、
山菜採りと同じですが、
フィンランドの森にもクマはいるはず、ですよね。
不慣れな私たちは、道沿いで手を伸ばす程度しか勇気がありません。

それでも、爽やかな甘さを、指先を赤くしながら堪能しました。



森の恵みは国民みんなの財産という事で、誰でも自由にブルーベリー狩りをできるそうなのですか、
驚いたのはコースのあちこちにキャンプ施設があり、
とれたてのキノコや持ち込んだソーセージを焼いていること。
薪の倉庫も備えられていて、
親が子供に手伝わせて、薪割りをするのも自由なんです。

森と生きる自由。
以前、フィンランドの森を、日本の里山になぞらえて語る番組がありましたか、
なんとなく、その心を共有する事ができました。

その番組では、ハンターが木に手を当て、妖精に祈るシーンがありました。
自然を畏れ敬う気持ちが、何となく嬉しく、
森を歩く足もどんどんスムースになるのでした。