日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

第30回山梨マスターズ陸上競技選手権大会 参加記

2010-06-28 00:04:54 | マスターズ陸上(オス)

今日も新宿発は8時ちょうど。
こんなにのんびり出かけても、3種目出られてしまうのが、
甲府市は緑が丘スポーツ公園陸上競技場で開催される本大会の
いいところ。
9時30分に甲府駅に着きタクシー乗り場に行くと、
見るからにマスターズ陸上参加者とおぼしき
トレーニングスーツ姿の数人。そのうちの男性一人と
目が合い「ご一緒しますか」ということで、530円で
片道がすむことになりました。

路面の濡れた競技場回りから正面入り口にまわると、
懐かしくも歴史感溢れる表のしつらえ。
ゼッケンとプログラムに参加賞のこくまろカレーをもらい、
まるでボクサーのリングへ通じる道のような、暗いけれど
出口は明るい10m回廊をぬけるとトラックがすぐ前に広がります。
正面スタンドも、ほとんどハードル越えすれば降り立てるような
近さ、9時50分には荷物を開けてゼッケンをランシャツに装着。
10時40分開始の走り幅跳びには十分時間の余裕がありました。

競技場回りをゆっくりJOGして、体が重いなと感じつつ、
軽く動的ストレッチ、10時15分には一次コールを済ませ、
少しだけトラックをスピード走します。
ここでそれほど気持ちよくは走れなかったので、
今年の初戦で緊張しているからなのか、やはり昨日の火傷もあって
体内調整がうまくいってないのかなどとぶつぶつ感じつつ、
バックストレートにある幅跳びのピットへ行きます。

そうそう、気持ちが今ひとつ盛り上がらないのは、
ついて直ぐに見つけたプログラムのある人の存在でしょう。
速報でも書いた、静岡のNさん、昨年全日本選手権の覇者で、
私の50センチ以上先に着地する人です。
この方がいる以上、メダルはもらえない・・・
という気持ちが働かない訳にはいかないのが度量の小さいところ。
一方で、少しは近づく跳躍をしてみたいという気持ちもあります。

運動が久しぶりなら、跳躍は2週間ぶり、助走が合うかどうかが
何よりものプレッシャーです。夢の島で見つけた34m40を
一つの目安に助走練習を開始しますが、どうも足が届きません。
3本飛んでどうにか折り合う距離を見つけたつもりになって、
いよいよ審判の協議開始のコールがかかります。

ここで小雨。荷物をビニールカバンに入れたりしながら、私は2人目。
風はほぼ無風でしょうか、ピットに立っても気になりません。
34m00に右足を合わせて、リズミカルなテンポでスタート。
2歩目でぐらつきながら、腰に体重が乗る、中間疾走でスピードアップ、
近づく踏み切り板、下を見すぎて前屈みにならないように、
わざと遠くを見て、さあいよいよ・・・あれ、左右が逆でしか
合わない。私は普段右足踏み切り。だけど、踏み切り板まで
この距離では、左足でしか踏み切れない。
こんなのが目測できるのは2歩手前になってからですから、
もう今更どうしようもありません。
ただ幸いなのは、逆足踏み切りとしたは、真っ直ぐ板を踏み抜けたことでしょう。
そう、つまり全く逆足の距離でジャストになってしまったのです。
ただ、逆足の弱みは、踏み切り筋力の弱さと共に、体の供応性ができていないので、
反り返ったり、逆足を振り出したりなどもできず、ただ体を2つに折った姿勢で、
最後まで弾丸のように飛んでいくしかないところです。
結果、5m41。これ、自分としてはびっくりでした。逆足でここまで飛べるのは、
もう足に筋力がついたからに違いない。これは加圧のおかげとほくそ笑ました。

2本目が楽しみです。参加者は30人近く、次の順番が回ってくるまで、
かなり時間がかかります。
そんな余裕の時間に、競技場を見回していると・・・
なんと、1500mスタート地点のダックアウト(ひさしのあるベンチ)に
何となく見覚えのある、良く日焼けした顔が見えます。
横に奥様らしき人の顔と、抱かれた子供の姿も。
これは嬉しい!本当に来てくれたんだ。
思わず競技中にもかかわらず、そちらへ走っていきます。
同僚のKさんです。甲府は奥様の郷里で、今週は赤ちゃんと一緒に
実家にいるから応援に行きますよと言ってくれてはいたのですが、
まあ天気も良くないし、それに大人の運動会を見たってそれほど
面白い物ではないし、と思っていたのです。
ただどんな経緯であれ、応援者の声は選手の最大の励みであり喜びとなります。
しかも、初対面のお嬢さんは、まあ愛らしいことこのうえなし。
つやつやのお肌はどこまでも白く、まあるい一点の曇りもない明るい瞳は
いったい何を見ているのでしょう・・・・
思わず紅葉のようなという形容句もかくやという手に触れさせてもらって
御利益をいただき、ピットに戻ります。

そして2本目。
助走は、距離を変えず逆足でスタートすればジャストでいけるはず。
でした。そして間違ってはいなかったのです。
右足で板一杯に踏み込み、体も高く上がるのが実感できます。
しかし着地とほぼ同時に後ろ、つまり踏み切り板の審判から
発せられたのは「ダメ」に一言。
どうやら5㎝ほどオーバーしたようなのです。
それとなく審判にくきと、5M70は越えた模様。
うーん、かっこよく行ったのに・・・

気を取り直して3本目、のはずだったのですが、
微調整しても踏み切り位置はほとんど変わらず。
4本目には、スタートを20㎝下げた結果、
踏み切り足の着板距離が長くなってしまい、
うまく真っ直ぐ上に登る力が得られませんでした。
5m61、これが今日の記録で、
共に闘ったN氏は6M40越えでした。

今日発見したポイントは、なんと言っても助走距離。
これで、34m15を、左足つま先合わせで走り始めれば
板を攻めて飛ぶことができるはずだとわかりました。

幅のリポートはここまで。






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