小話 サザエさんの呪縛から

毎週土曜日の朝。
楽しみにしているのが、朝日新聞の別刷り・ｂｅ。
なんとは無いような文化ネタやインタビューが並んで
いるのだけれど、
「サザエさんをさがして」という連載が気になっている。
毎回この4コマ漫画の一作を再掲して、その時代背景を
語るという趣向だ。最近多い、昭和回顧ものの一つで、
まあサザエさんの新聞連載時に子供時代を送った昭和39年生まれには
実にはまった企画なのです。

という、解説を付けるあたりが私の親切なところというか
お節介なところ。

で、今朝の作品。
ネームだけを書いてみると・・・
1コマ目「←ヒラ　部長→」
2コマ目「ア！とんだぶちょうほう」「ひらにおゆるし」
3コマ目「あれはうまい！才能あるヨ」
4コマ目「辞表↓」「まんざい界にすすみます」「若いもんはあっさりやめるなア」

子供の時、２コマ目の会話が分からなかったのです。
右のダジャレはわかるけど、左が分からない。
子供はもちろん読み飛ばして、なぞの作品のまま記憶に残っていたのですね。
そして３５年近く経って目の前に飛び込んでくると
あっさり分かった！
のが嬉しかったというか、子供の時の戸惑いがまざまざと
思い出されて、なんとも不思議なタイムスリップを
体感したのでした。
無調法が分かる子供ではなかったのですね。

小話でした。