跳躍力が高い人を、バネがある人と申します。
もちろん、人間が跳ぶためには筋肉を収縮させてエネルギーを出すわけですが、
パワーとともにタイミングが大切になります。
パワーをうまく制御しなければ、エネルギーを高さに変換することができないからです。
ですから、この冬のトレーニングは、縦方向に跳ぶエネルギーを蓄えるための
筋力をつけることが第一。第二に、エネルギー方向の変換を瞬時にやってのける
神経回路の訓練と、神経をうまくはたらかせるための、ぶれないバランス力が必要だと
考えています。
11月のオフシーズン以来一ヶ月で、確実にその跳躍力を身につけている実感があります。
そこで、今日の府中競技場での練習です。
13時から開放になったため、半日掃除だとかに時間をかけた体は、朝練習よりずっと動きやすくなっています。
JOGを600mと体操ストレッチをしたところで、ハードル出してきました。
まずは膝上くらいの高さで。
①両足連続ジャンプ 低ハードル5台×5回
②片足連続ジャンプ 低ハードル5台×5回×左右
③両足ジャンプ 低ハードル+5㎝を7台×5回
結構、ぽーんぽーんぽーんとゴムまりの如きクリアーで心地よし。
④ハードルくぐり 中ハードル+5㎝を3台×5回
⑤片足またぎの股関節回旋 中ハードル+5㎝を3台×5回×左右
⑥両足ジャンプ 中ハードル+5㎝を3台×5回
バネの言葉が身に入ってきた感じすらする、ハードル練習で私の”瞬時地面リリース神経”
の向上は間違いありません。
引き続き、芝生で跳ぶ練習を続けます。
⑦早めの大股振り上げ歩き70m往復×3回
⑧両手を頭の後ろに回してツースキップ70m往復×3回
ジャンプ系の練習を70m続けるのは、筋肉に危機を感じます。
それでも先週の織田でのバウンディング30分に比べればずっとまし。
一人でやっていたからか、少しは慣れたからか????
ここまでで練習開始1時間を回り、いよいよ砂場へ向かいます。
まずは立ち幅跳び。
これがあまり得意ではありません。うまく体を押し上げることができないからです。
5本くらいやったところで、マスターズ仲間でかつ、渋谷区壮年男子100m記録をもつ
Nさんが、すたすたっと近寄ってきてくださって貴重なアドバイスをくださいました。
「足首の返しが早すぎる。足首が伸びてから上半身がついてくるので、力がそがれている。
もっと足首に粘りを持たせて、踏み切りぎりぎりまで力をため込む感じで。」
さすが、韋駄天。的確です。
踏み込む感じがこれまでなかったのを、フンと地面を押し込む一瞬を持てば、
足首ののびと、腰を伸ばし飛び立つ上半身の動きが供応動作となりました。
いい感じです。
つづいて、3歩助走。
2週間ぶりだとちょっと戸惑います。
踏み切り探りに3本を費やし、
4本目でまっすぐ踏み込めます。
でも、着地は崩れます。足が下向きに落ちてしまいます。
今度は、整地も手伝ってくれる彼女の一言。
「イケクミと唱えなさい」
池田久美子さん、今は井村久美子さんのイメージで、踏み切り後に引き上げ足を大きく動かし、
一漕ぎしてから思い切って腰の力も使って足を前へ降り出します。
最初の引き上げ足に力のポイントをつけてやることで、最後の着地まで足がうまく動くから
不思議なものです。
これも一つのタイミングの取り方ということ。
跳躍には、パワーをコントロールするタイミングが肝要だと、さらに納得した今日の練習で
ありました。
最後に100m×3本の快調走でまとめて、競技場を後にしました。
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