50年生きたご褒美か、ある意味日本で数十年ぶりに見つかったデング熱より、
世の中にはいろいろあると、しみじみ思い耽ったこと2題。
写真は引用ということでご勘弁ください。
私たちふさおまき夫婦が20年にわたって気持ちを寄せているブースカは、円谷プロと市川森一パパの下されものでした。
それが、こんな姿になって、21世紀の世に現れるとは(2014年の言い方ではないな・・・)、
生きてて良かった。
自分たちがどんなに「想像の翼を広げ」ても、考えつくことがなかった絵とストーリーがあります。
「ブースカのふゆじたく」(ぶん:えいじゅう たかのり/え:ヒカリン あいうえお館)
夏のあいだ、寒い冬に備えて懸命に槌をふるブースカは、とても目の前のラーメンに惑わされ
我を忘れる彼ではありません。勤勉で優しい、それはそれで彼の本質を純化した姿に涙が出そうになりました。
「ブースカ プラス」(作画jimmy シナリオ=金巻ともこ 構成=とくたけきょうこ 企画=naopu@FOOM 小学館クリエイティブ)
顔が若返ったように見えるのも愉快なら、足が長くなったのも微笑ましく、
そうした変化はかつて宇宙に旅立って以来、50年の時を経ているからでしょう。
大体、”光速で宇宙を飛び、船内の1日が地球では1年になってしまう”という、大作少年の前に立ちはだかった
若い身には耐えられない時の重さを投げかけて終わったテレビドラマを受け継いで、
”帰ってきたブースカ”でいきなり話を引き継いでしまう、飛び切りの大胆さに
あえて言えば、魂を投げ出されるほどのショックを受けたわけです。
すごいよ、村岡花子先生もびっくりの、想像の翼の広がり具合。
大海原を渡るアホウドリだってかないはしない。
と、まあ、知っている人にしか伝わらない分析の文は、ほどほどにしておきましょう。
とにもかくにも、2014年にこうした2冊の創作物が舞い降りたことを、
心から祝福したいのでした。
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