日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

「いい店 うまい店」に馴らされて

2012-12-01 14:21:56 | ふさおまき(オス)日記

走るとお腹が空いて、よかったね、といいつつ昼からの予定が早いのは彼女の方。

次の行き先の都合から初台へ向かいました。

チョイスは3つ。このまえ後輩と話をしていて久方ぶりに出かけたくなった蘭蘭酒家で麻婆土鍋。

第2はお魚屋さんの定食。三つ目は、いい店うまい店にでていた、「赤垣」さん。

初台に着くと、何処も営業中。特に込んでいる様子もありません。

では、と選んだのは、本に飼い慣らされた私が希望した、赤垣さん。

もちろん、店の存在は知っていました。

ただ店の入り口を見ると、どうやって意欲をかき立てればいいのかが分かりませんでした。

夏は、ウナギが高すぎて出せません、という札があったようにも記憶していますし。

地元の人だけが行くタイプかと、またはずっと通う人だけが理解できる存在かと。

 

しかし、伝統ある本に掲載されるくらいですから、少なくともある種の個性はもっているし、

誰が入ってもいやがられないタイプの店のはずです。

思い切って、のれんのない引き戸をあけました。

いや、拍子抜けするくらい普通の空間。

奥に長めのフロアには5つほど4人掛けのテーブルがあり、

向こうには厨房が見えます。

サービスをしてくれる店員さんは女の人が2人・・・ジャージをはいてる人もいます。

まこと、気軽。

たしかにその雰囲気は、ガイドブックに書いてあったとおり。

今日が寒い日で、木の開き扉の隙間からずいぶん風が入ってくることは

書いてありませんでしたが、それ以外は静かでのんびりできます。

スポーツ新聞も置いてあります。

 

そして待つこと20分、

お重がちいさいわけではありません。半身のウナギが飛び出すほどですから、

かなり大振りなウナギを割いたはずです。

これで、松。あ、このお店の鰻重は松竹梅がありますが、お値段としては上から梅→竹→松。

つまり、これが一番リーズナブルなやつのわけで、それでもBIG。

身も厚いです。

焼きがしっかりしているのも、関西人にはこのましいところで、たれとともに香ばしさが二重奏です。

たれもきりっとしていて、彼女も「舌が新しいと言っている」と言っています。

特筆は米。小粒のしゃっきりタイプで、たれがかかるともっちりする、という不思議な食感。

米が主張すると、うなぎの蒲焼きのような濃い味の食べ物は、さらに美味しさが膨らむのです。

米とうなぎのバランスもよくて、箸を進めていくうちに同着でお重は空になりました。

 

久々に小骨を奥歯の間に挟んだのもご愛敬。

一人1700円でごちそうさまでした。


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