以前,ブラジルに行ったとき,私が韓国やタイでいろんなゲテモノを食べてきたことを,駐在員に話しました。すると,その駐在員からメールが来て,ブラジルのある地方に出張し,「カピバラ」というものを食べた。なかなかおいしかった。今度,ブラジルに来る機会があれば,いっしょに食べましょう,とのことでした。
カピバラなる動物を調べてみると,大型のネズミのようですね。(→リンク)ネズミは,まだ私の食のレパートリーに入っていません。
以前,台湾に住む叔母から,台湾の山岳民族の中には,「ネズミの胎児を生きたまま食べる」という話を聞いたことがあります。シッポをつまみ,醤油につけてそのまま食べる。噛むとき,「キュッ」という断末魔の叫びをあげるそうです。
「生食」はちょっと抵抗がありますが,調理されていれば食べられそう。
ウィキペディアの「カピバラ」の項には,「食肉としてのカピバラ」という項目があって,「ブラジル南部などでは食肉にする。豚肉のような味がする」とあります。最後に,「食用のためバチカンでは魚類に分類されている」というのが笑えた。
江戸時代,「四つ足の獣」の食用が禁止されていたとき,どうしてもうさぎの肉が食べたかった人々が,長い耳をつばさに見立てて,「鳥」に分類し,そのなごりでうさぎを「一羽,二羽…」と数える,というのを思い出しました。
南米のギアナ(フランス)では,もっとすごい食べ物があるらしい。文化人類学者の西江雅之が入った,タトゥ(アルマジロ)という名前のレストランのメニューには,
サルの肉のソース煮
アルマジロ
バク(貘)
大トカゲ
アナコンダ(ヘビ)
カイマン(ワニ)
カピバラ
トゥーカン(鳳冠鳥)
野豚
カピアイ(?)
パキラ(?)
などの野生動物が並んでいたそうです。
次は,サル料理についての描写。
「運ばれてきた皿の上のサルは,小型の種類のものらしい。それは身体のほんの一部でしかないとはいえ,そのブツ切り料理は生きている時の姿を想像させずにはおかない。二の腕の部分の黒ずんだ肉に齧りつくと,硬い骨とともに小さな鉱物片が不思議な歯ごたえを感じさせた。肉に小石が入っているはずはないと思ってペッと吐き出してみると,それは散弾なのだった」
南米は奥が深い。なんだかファイトが湧いてきます。
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カイコの幼虫を生で食べると,ほのかに甘いそうです。こちらは試したくない。