クラゲは何故泳ぐ・・・

先般、旅行に行ったとき、クラゲを見てきました。まあ、クラゲさん泳ぐこと、泳ぐこと。勿論、たまには動かず、水の底まで落ちることもあるけど、一生懸命泳いでいました。

癒されるというより、「クラゲは何のために泳いでいるんだろう」という哲学モードに入っていました。その間15分ぐらい・・・。

クラゲにできることは、泳ぐことぐらい。飛ぶこともできなければ、走ることもできない。ましてや、生産管理も簿記も漢文も物理も・・・何にもできない。

しかし、精一杯泳ぐことができる。それは生きるために、必要不可欠なことかも知れないが、精一杯泳いでいる。

その動きに手抜きはない。勿論、たまには休憩をとることもあるが、クラゲの大群が、何もせずに、水槽の下で寝転がっていることはない。

クラゲですら、精一杯泳いでいる。その一生ははかなく、意味があるのかさえ不明であるが、泳ぎ続けている。

振り返って、我々人間はどうだろう・・・精一杯、生きているといえますか？

人間とはもろいもの。皆さん、色々と未知の能力を持って生まれてきているにもかかわらず、「何かと自分勝手な理由をつけて」その能力を使わないようにしてしまいます。

せっかく、天があなたを生ましめ、それも、クラゲとは違う、能力を発揮することのできる「人間として」、生を受けたのに、あなたは、このクラゲほどの努力をしていますか？

人間に生まれてきたのなら、人間として精一杯の努力をしないと、「クラゲにすら劣る」ということになります。あなたは、可能性をもつ存在として「選ばれて」人間として生まれてきた。にもかかわらず、運命の神が期待するだけのことをしてきましたか？

人間としての価値は、可能性を持つ存在として生まれてきた以上、「可能性への挑戦」を何度してきたかということで計られます。それは、大きな可能性でも、小さな可能性でもよい。万物の霊長として、恥ずかしくない、前向きの努力をどれだけしたのかとうことで、あなたの人生の軽重が計られるのです。

「時価総額何千億という資産」とかいう、金欲や物欲の世界で計られるもではなく、人間として、どれだけの努力をしたかということ。もし、あなたの人生が「人を非難・中傷する」「人の足を引っ張る」「惰性で生きる」「相手を陥れる」とか、後ろ向きのものであったとしたら、あなたを人間として選んでくれた神に対して非常に失礼です。

誰にでも、秘められた能力とうものはあるし、だからこそ、あなたは「人間として、選ばれて」この世に生をうけたのです。ただ、その能力を発揮する場所が見えていないだけ。

私も、まだまだ、人生が見えない。だからこそ、「漠然とした不安」を常に持ち続けている。そして、自分が与えられた道は何なのかということを「クラゲ並み」に、あがいて探しているのが現状。

でも、少なくとも「クラゲ並み」に、人生、バタバタしないと、「クラゲ以下」の生活レベルとなってしまう。

人間として、選ばれてこの世に生をうけた以上、人間としての努力をしたい。せっかく、「クラゲのように泳いでいるだけの人生」「草食動物のように草を食べているだけの人生」「肉食動物のように草食動物を追いかけるだけの人生」とは違った、人間としての人生を与えられたのだから、命の潰える寸前に「精一杯やってきたな～」といえる生き方をしたいものです。

※最後に、私はクラゲの生活、草食動物の生活、肉食動物の生活を否定しているわけではありません。過去、クラゲが頑張ったおかげで、進化が生まれる。草食動物・肉食動物もしかり。先祖が頑張ったおかげで、現在の我々が存在しているといっても過言ではありません。現状に+αを行うことで、進化や文明の発展が得られると思います。だからこそ、我々も次世代にバトンを渡せるよう、精一杯努力しなければならないのではないでしょうか・・・。