まだ、2024年度の下期が始まったばかり。
にもかかわらず、2025年度入学の大学院の試験がスタートしております。この時期、入試があるということは、2024年度上期の段階で研究計画書ができていなければなりません。実際、8月の段階で願書を提出しているということは、その時点で、何を研究したいかが定まっている必要があるわけで・・・
私自身、放送大学大学院を2回修了していますが、研究指導の評価は人間発達科学プログラムで「A」、社会経営科学プログラムで「B」。残念ながら「S」に届かなかったため、あまり大きなことは言えないのですが、本学は、努力すればするだけ、研究の成果物がよくなっていくので、最終評価はその人の努力次第。
私の場合、「手抜き論文」ともいえる成果物だったので、とてもじゃないですが「S」には届きませんでした。なんせ、統計の知識は全く使っていないし、アンケートもインタビューも一切なし。よくそんな研究成果で修士の学位をいただけたものだ・・・と、思い返すだけで背筋が凍ってしまいます。
とはいえ、人間発達科学プログラムで纏めた「学位授与機構の学位研究」や、社会経営科学プログラムで纏めた「ビジネスキャリア制度のビジネス資格研究」ですが、それぞれ、自分が日本一(推定)の取得者なので、そういう意味では「唯一無二」の修士論文と言えなくもありません。
今回受験された学生の方々は、もっと意義の高い研究を引っ提げての受験だと思います。その研究が成果物として修士論文に形作られていくためにも、合格という栄冠を勝ち取られることを祈らざるを得ません。
ただ、何度も書いていますが、合否は時の運。どんなに優れた研究テーマがあったとしても、指導できる教官がいなければ不合格になることもあります。逆に、それほどのテーマでなくとも、「2年でまとまるかな~」と思えるテーマの方が合格になることもあります。
転職や担当業務が変わってしまい、入学してから研究テーマを見直す受験生もいます。なら、あまり意固地に研究テーマに固執しない方が、合格に近づくような気もします。合格優先受験生の方は、2次選考で「研究テーマが大きすぎる」とか「研究テーマをもう少し絞った方がいいのでは」と面接官に言われたら「先生のご指導を仰ぎ、修士論文に纏めるレベルで研究対象を見直したいと思います!」と、修正可能であることをはっきり伝えておいた方が無難かも。
それ以上研究したければ、博士課程があるのだから、そこで研究すればいいし。私のように6回も修士課程に行く学生は稀。初めての大学院だと、あれもこれも研究したいという気持ちはわかるのですが、2年で全部こなすのはまず無理。極力絞って、そのテーマを深く研究するのが常套。だからこそ、面接官の質疑に、柔軟に対応できる学生の方が、合格に近いと思うのですが・・・
とはいえ、振り返ると、冷や汗がでるようなテーマで、よくも成果物にまとめたものだと恐怖におののいてしまいます。