クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

「月の輪草子」と、「昔あけぼの」(枕草子・夢の競作!)

2013-04-14 | 本と雑誌

女子をきわめ、女子の肝心カナメをとく、

田辺せいこ(聖子)女史

と、同時代に

女子を見つめ

女子のたましい・何たるか をとく、

一人の女流作家がいます。

それは、

Tc2_search_naver_jp ジャクチョウさん(かんじ:瀬戸内寂聴)

「女・観察のエキスパート」のお二人は

昔、

日本一のこてん(古典)、「源氏物語」のほんやくで、Img_1066 きそいました。(←結果的に)

そして・このたび、

ジャクチョウさんが、

日本一のエッセイ、「枕草子」で

おせいさんに いどんだのです

Img_1065 「枕草子」は、せいしょうなごん(清少納言)の

ずいひつ

宮中女官でも

「紫式部」にくらべ、高慢ちきで・やな女

と言われた

才女のエッセイは、

好きとキライを ならべ立て、

「いい気なもんだ」と

言われもしました。

Img_1064 <上村松園 「清少納言」>

でも、千年たち、

田辺さんが

「少納言はね!こういうつもりで書いたのよ

わかりやすく・ストーリーに仕立てたことで、

少ナゴンは、みごとに

めいよ(名誉)を かいふく(回復)したのです

頭が良くて

かんせい(感性)イキイキの 小ナゴンは、

ご主人の「定子中宮」が 大好きでした

「美しく・明るく・はれやかで、

 やさしく・思いやりがあり・愚痴らず、

 聡明だけど、押し出しつよくない・・etc」

天女だった、定子中宮

Img_0088 少ナゴンは、そばに仕える・しあわせを、

かかずに・いられませんでした

その後、実家のぼつらく(没落)で

不幸になった・中宮は

25さいで亡くなります、が

少ナゴンは

あえて・それには

ふれてません。

中宮という女子の、ビシツ(美質)や

宮中のめでたさで、しめくくり、

手向けにしたかった・みたいです

Img_9096 田辺さんは、そんな・ナゴンに かんのう(感応)し、

「昔あけぼの」を かきました (傑作です)

一方、

Img_0501 ジャクチョウさんも どうよう(同様)に

「没落過程」にふれながら、

草子のびがく(美学)を かいてます 

が、

同じ心でかいてても、

「少納言・90歳の回顧談」として かいてるために、

かたり口は

たっかん(達観)もあり・ムラもあり、

男女の道にも 「寂聴節」 (やっぱ・おもしろいです)

Img_1067 「仏教テイスト」、ちと入る、

女の一生そのものに、

しょうてん(焦点)当てた、ストーリー

女心のマスターの、

ふるって・やまない、「健筆」に

よいしれるべく・よみくらべ です!

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