クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

わたせせいぞう「江戸恋もよう」・感想

2016-10-08 | 本と雑誌

 「大阪・花錦戸」の、まつのはこんぶの 包み紙を見て、

ふと

チットがもってる

きもの(着物)の柄

思い出したクリン。

 

 きおく(記憶)をたしかめるため、出してみました

・・・・

(やっぱり、

 じもん(地紋)のもようが、いっしょです) 

 

 うちのチットは、「京友禅」みたいな、はなやか

ものよりも、

どちらかというと

若いころから

シブ好み・・

 色むじ(無地)とか、江戸こもん(小紋)など、

ちょっと・こいき(小粋)な

かんじのに

ひかれます


チットいわく、

 「昭和の文豪・谷崎潤一郎は、『料理と女の着物は

上方に限る』

みたいなことを

言っていたけど、

 上方グルメの真髄みたいな 松の葉昆布には、

江戸小紋の散らし松葉と、一脈通じるセンスを感じた。」 


 かくいう・チットが、たまに引っぱり出して よんでいるのが、

イラストレーター

わたせせいぞうさんの

マンガ、

「江戸恋もよう」です



わたせさんは、80年代に 一世をふうび(風靡)した

シャレオツな

マンガ家

でしたが、

 いつしか、江戸こもん(小紋)のみりょく(魅力)にはまり

とちゅう(途中)から

作品にも、

江戸の人々を

とう(登)場させるように

なりました


 「江戸の人っていうのは、表面はさらりとして、中に粋なところを見せる・・」

とは

ご本人が語っていらした 

言葉です


 「江戸恋もよう」は、江戸の名所を フルカラーでしょうかい(紹介)

しながら、

そこに生きる

若い男女の

いちず(一途)で切ない・恋心

を、

わたせ流に

あわいタッチで描いた


たいへん キレイな作品です


 そこに出てくる人々は、たんせい(端正)にくらしつつも、

つつましやかに

うんめい(運命)に

た(耐)える

江戸こもん(小紋)のような

人々で、


地味だけど、変わらないことの価値を見せてくれる


うちのチットは

かんそう(感想)をのべています。


 3巻目のあとがきで、わたせさんは こんなことを書いてます。


 ボクが幼い頃は、

 明治生まれの人がたくさんいましたし、

 どこかに、古い箪笥の奥底などに、

 江戸の尻尾がのこっているような 

 気がしました。・・・」


 うちのチットも、子どものころに住んでた家の、和室の砂かべ(壁)の

うぐいす色に、


自分の知らない

100年前とかを

ついそう(追想)していた

クチで、


わたせさんのお話に、共かん(感)しきり 


・・・・・

 この話をきいて、りかい(理解)できる方には

おすすめしたい本です























コメント (2)
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