「大阪・花錦戸」の、まつのはこんぶの 包み紙を見て、
ふと
チットがもってる
きもの(着物)の柄
を
思い出したクリン。
きおく(記憶)をたしかめるため、出してみました
・・・・
(やっぱり、
じもん(地紋)のもようが、いっしょです)
うちのチット
は、「京友禅」みたいな、はなやか
な
ものよりも、
どちらかというと
若いころから
シブ好み・・
色むじ(無地)とか、江戸こもん(小紋)など、
ちょっと・こいき(小粋)な
かんじのに
ひかれます
チットいわく、
「
昭和の文豪・谷崎潤一郎
は、『料理と女の着物は
上方に限る』
みたいなことを
言っていたけど、
上方グルメの真髄みたいな 松の葉昆布には、
江戸小紋の散らし松葉と、一脈通じるセンスを感じた。」
かくいう・チット
が、たまに引っぱり出して よんでいるのが、
イラストレーター
わたせせいぞうさんの
マンガ、
「江戸恋もよう」です
わたせさんは、80年代に 一世をふうび(風靡)した
シャレオツな
マンガ家
でしたが、
いつしか、江戸こもん(小紋)のみりょく(魅力)にはまり
、
とちゅう(途中)から
作品にも、
江戸の人々を
とう(登)場させるように
なりました
「
江戸の人っていうのは、表面はさらりとして、中に粋なところを見せる・・」
とは
ご本人が語っていらした
言葉です
「江戸恋もよう」は、江戸の名所を フルカラーでしょうかい(紹介)
しながら、
そこに生きる
若い男女の
いちず(一途)で切ない・恋心
を、
わたせ流に
あわいタッチで描いた
たいへん キレイな作品です
そこに出てくる人々は、たんせい(端正)
にくらしつつも、
つつましやかに
うんめい(運命)に
た(耐)える
江戸こもん(小紋)のような
人々で、
「地味だけど、変わらないことの価値を見せてくれる
」
と
うちのチットは
かんそう(感想)をのべています。
3巻目のあとがきで、わたせさんは こんなことを書いてます。
「 ボクが幼い頃は、
明治生まれの人がたくさんいましたし、
どこかに、古い箪笥の奥底などに、
江戸の尻尾がのこっているような
気がしました。・・・」
うちのチット
も、子どものころに住んでた家の、和室の砂かべ(壁)の
うぐいす色に、
自分の知らない
100年前とかを
ついそう(追想)していた
クチで、
わたせさんのお話に、共かん(感)しきり
・・・・・
この話をきいて、りかい(理解)できる方には
おすすめしたい本です